インゴットを作る為に一斗缶と廃材で溶解炉を製作しました!(自作溶解炉)

自作してみた

前置き

一時期、動画サイトで金属を溶かしてインゴットを作るのが流行りましたよね。それで、私もインゴット作りたいなぁ~と思っていました。

しかし、インゴット製作に必要な『溶解炉』や『るつぼ』などの道具を持っていません。専用の道具を購入するとなると、電気溶解炉の場合は3万円以上するのでハードルが高い。( ゚Д゚)高いぃ~

という事で今回は、廃材を使い溶解炉(炭を使うタイプ)を自作したいと思います。(・ω・)ノ作れば安い!

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次回記事
インゴットを作る為に廃材の鉄筋で『るつぼはさみ』を自作しました!

自作した道具を使ってアルミ缶からインゴットを製作!(アルミ鋳造)

自作する溶解炉のイメージ

本当はペール缶で製作したかったのですが入手できなかったので、一斗缶で作りたいと思います。残念!

ペール缶を頂いていたディーラーの話だと、エンジンオイルは専用の容器に入れてペール缶は業者が持ち帰るとのこと。まぁ、空のペール缶は置く場所を取るしゴミになるからねぇ。(´・ω・`)しょうがない

とりあえず、一斗缶を使用した溶解炉のイメージを図にしてみました。こんな感じで、テキトウに作っていきたいと思います!( ̄▽ ̄)寸法もテキトウ

溶解炉の製作開始!

※参考にする場合は自己責任でお願いします。また、ケガには注意しましょう!

一斗缶の加工と使えそうな廃材を集める

一斗缶の上側から5cmの所にマジックで印を付けて、ディスクグラインダーでカットしました。切り取ったものは、溶解炉の蓋になります。(=゚ω゚)ノバリ取りも忘れずに!

次に使えそうな廃材たちを探してきました。左から、『壊れたポットから剥がした外装』、『100均で購入したステンレスの蒸し器』、『使わないステンレスの鍋』、これらを一斗缶内部で組み合わせます。

こんな感じで組み合わせて、周りにモルタルを流し込んで溶解炉にしたいと思ってます。

※ネタバレになりますが、ポットの外装は厚みが薄く熱に耐えられませんでした。なので、厚い鉄板やステンレスなどにした方がいいです。

送風口の穴開け

モルタルを詰める前に、一斗缶とステンレス鍋の底に送風口の穴を開けます。

ここでトラブル発生! インパクトドリルにドリルチャックとホールソーを付けて穴開けしたら、途中でドリルチャックが折れました。(´゚д゚`)わぁぁぁ

インパクトドリルではなく、電動ドリルにホールソーを付けて使えばとよかったなぁ・・・。

ホールソーの切れ味も怪しかったので、板金用のハサミで切り取り。(開ける穴より小さい穴を作り、細かい切り込みを入れ内側に折って開ける穴の大きさにします)

細かく切り込みを入れたら内側へ折り込み、ステンレス鍋の穴と一斗缶の穴を合わせる。これで、送風口ができたので周りにモルタルを入れていきます。

耐火モルタルにパーライトを混ぜ一斗缶に敷き詰める

溶解炉の中に耐火モルタル敷き詰めようとすると、かなりの量が必要になります。また、耐火モルタルは普通のセメントよりも高いので、なるべく安く済ませたい。(´_ゝ`)節約

という事で、耐火モルタルにパーライト混ぜてかさ増ししたものを一斗缶内部に敷き詰める事にしました。(パーライトを混ぜず、耐火モルタルのみの方が耐熱性と耐久性が高いと思います)

隙間ができないように転圧しながらモルタルを敷き詰めます。途中で、溶解炉を移動させる時の持ち手があった方がいいと思ったので鉄筋を入れました。(鉄筋が抜けたり動かないようにワイヤーを入れてます)

1cmほど残してモルタルの敷き詰め終了。残った部分は、耐火モルタルのみで仕上げます。(ステンレスの鍋とポットの外装は抜かずそのままの状態で使用)

※一斗缶にモルタルを入れると外側に膨らむので、あらかじめ縛っておくなど対策した方がいいです。(膨らむ分モルタルを消費する)なので、溶解炉を作るなら頑丈なペール缶の方がいい!

溶解炉の蓋を製作

切り取った一斗缶の上側に廃材のボルトナットを付けました。後ほどこれに廃材を溶接して、取っ手にしたいと思います。

裏返し内側に耐火モルタルを詰めていくので、廃材のゴミ箱にあった謎ワイヤー?とモルタルが流れ出ないように穴には紙コップをセット。(゚∀゚)ジャストフィット

さっそく耐火モルタルを流し込みましたが、意外と量が必要・・・。という事で、落として壊した素焼きの鉢を砕いたものを骨材として使いかさ増し。(パーライトだと強度が出ないと思ったので使いませんでした)調べたところ、素焼きの鉢(テラコッタ)は耐熱性があるっぽいし・・・。(`・ω・´)多分、大丈夫でしょ!

こちらも数センチ残して、耐火モルタルで仕上げます。ちなみに、素焼きの鉢は100均で購入ヤツ。(笑)

残した部分へ耐火モルタルのみを流し込み、コテを使いなるべくキレイに仕上げてみました。素人なんで水平にはならんかったけど!( ̄▽ ̄)職人ってスゴイ

蓋の取っ手を溶接

数日後、耐火モルタルがある程度硬化したので、蓋の取っ手を溶接していきます。スパッタ(溶接した時飛び散る粒)が付かないように濡らした段ボールで保護。

相変わらず溶接が下手くそですが、取っ手が付きました。金属で作ったので取っ手が熱くなると思いますが、溶解炉使用中は皮手袋を使うので問題ないと思います。(´・ω・`)流石に素手は無理!

溶解炉本体の取っ手も溶接して、溶解炉が完成! あとは、土台と送風する方法を考えながら作って行きます。(上記で説明しましたが、一斗缶にそのままモルタルを投入すると写真のように膨らむ)

溶解炉の土台と送風管の製作

溶解炉の下部には送風する為のパイプを付けるので、持ち上げる土台が必要。小屋を探すと、使えそうなL字アングルがあったので、これ加工して土台にします。同時に送風管も製作。(/・ω・)/おらぁ~

溶接で何とか土台と送風管が出来しました。(送風管は単管パイプ継ぎ手を加工したも)そして、どうやら作業に集中していたようで写真を撮り忘れてしたようです。_(:3」∠)_すみません・・・

あとは、土台に送風管を取り付けられるように鉄筋を溶接していきます。(;^ω^)いつもの廃材鉄筋!

こんな感じで、送風管を取り付けました。不具合があった場合、取り外せるよう溶接せず針金で固定。

溶解炉内部に入る送風管は、交換ができるように別に作りました。先端から出る風が回転するように加工してみましたが、効果あるかは分かりません。(笑)

内部から、継ぎ手を加工した送風管に挿し込みセット。最初に開けた穴が大きかったので、一斗缶の送風口に廃材を溶接して空気が漏れるのを少なくしてみました。(=゚ω゚)ノ溶接が下手で穴が開いたが気にしないぜ!

溶解炉が完成!

溶解炉が完成しましたが、一番大事な写真を撮り忘れていたようです。m(_ _)m大変申し訳ございません。

自作した溶解炉の使い方はこんな感じになります。溶解炉の内部に炭を入れて、火が付いたら下からドライヤーなどの道具を使い送風。溶解炉内部の温度が上がり、金属が溶けるはず!

実際に使ってみないと分からないですねぇー。(´・ω・`)これでインゴット作れるかなぁ?

まとめ

とりあえず、溶解炉は完成しました。これで、金属を溶かしてインゴットを作る事はできるのか・・・。

溶解炉は一応完成しましたが、インゴットを作るにはまだ道具が足りません。るつぼを掴む為のハサミやインゴットの型枠など。なので、それらも自作で作って行こうと思います!( ゚Д゚)早くインゴット作りたいなぁ

あと、今回製作した溶解炉は廃材を使用したので、掛かった費用が耐火モルタル代くらいかなぁ。使用した量は、耐火モルタル1袋と半分で約3㎏。(半分は余っていたヤツ)値段は、¥1,200円くらい?

安上がりですが、金属の加工や耐火モルタルの乾燥などで製作するのに時間が掛かり大変でした。作業内容や時間を考えると、溶解炉を買った方が早いかもしれない・・・。(笑)

最後に、溶解炉を作る為にネットで調べてみると、自作溶解炉の記事が沢山あったので参考になりました。七輪を使うものや耐火レンガを使ったものなど、色々な方法があって面白いのでぜひ検索してみて下さい!

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