インゴットを作る為に廃材の鉄筋で『るつぼはさみ』を自作しました!

自作してみた

前置き

前回、インゴットを作る為に溶解炉を製作しました。しかし、まだ道具が足りず作れない状態です。

最初は難易度の低いアルミのインゴットを作るつもりなので、るつぼ(金属を溶かすつぼ)はステンレスの鍋で代用するとして、あと足りないものは溶解炉からるつぼを取り出す時に使用する『るつぼはさみ』。

という事で、『るつぼはさみ(るつぼトング)』を自作したいと思います。(・ω・)ノ金属加工!

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次回記事
自作した道具を使ってアルミ缶からインゴットを製作!(アルミ鋳造)

使用する材料は廃材の鉄筋!

るつぼはさみを作る為に、廃材の錆びた鉄筋を用意しました。(最終的に3本だけ使用)前に製作した炭バサミとか、何かに使える万能な材料だと個人的に思ってます。(笑) もう在庫がほとんどないけど!

『るつぼはさみ』の製作開始!

※製作は自己責任でお願いします。また、ケガには注意しましょう!

まずは4本ある鉄筋の中から状態が良いものを選び、できるだけ真っすぐに伸ばします。錆が酷く径が細いものがあるので、使えそうな部分が長いものを2本選択。

金槌である程度直線が出たら、万力で挟んで少しづつ癖を取りました。多少曲がってますが何もしてないものと比べてみると、かなりマシになったと思います。万力をメンテナンスした記事はこちら

持ち手部分を作る

伸ばした鉄筋を万力で固定し、人力で曲げて持ち手(握る部分)を作って行きます。この作業は、意外と力が必要で大変。( ゚Д゚)フン!フン!

人力では曲げられない所(曲げがキツイ部分)は、金槌で叩いて加工。(/・ω・)/カン!カン!

何とか持ち手の形になりました。 次は、先端(ものを掴む部分)と支点(軸)を作って行きます。力は必要でしたが、加工はやりやすかった!( ゚д゚)ウム

『るつぼはさみ』のバランスを考える

支点になる部分には廃材の金属板に穴開けしたもの、先端は状態が良い部分の鉄筋を切ったものを用意しました。それに、先ほど曲げて作った持ち手を合わせ全体のバランスを決めていきます。

持ち手の長さを調整し、支点と合わさる部分を少し曲げました。これで大体のイメージできたので、次は先端部分の加工をしていきます。(・ω・)ノ前に作った炭バサミと同じ作り方

先端を加工(掴みやすいようにする)

ものを掴みやすいように先端を加工します。掴んだ時に面が合わさるよう先を少し曲げました。

鉄筋をカスバーナーで加熱して、赤くなったら金槌で叩いて平らにして行きます。仕上げはディスクグラインダーで削って整える。叩いてる時は金属音がうるさいので耳栓を着用。(`・ω・´)聴覚保護も大事!

こんな感じで、『持ち手』『支点』『先端』が出来ました。あとは、各パーツを溶接で固定すれば完成!(支点にはボルトナットも使用します)

各パーツ溶接して仮組

各パーツの溶接が終わりました。(溶接前に錆びなどを落としてから行いました)相変わらずの下手くそ溶接ですが、しっかり固定されているので問題なし!(≧▽≦)ワハハ

さっそく仮組をしてみると、握り幅が広すぎて使いづらい。どうやら、溶接の時に角度が変わってしまったのが原因のようです。(;^ω^)あるぇ~

そして、肝心な先端部分もズレていました。(゚∀゚)ワロタ

修正していたらトラブル発生!

問題のあった部分を修正していきます。支点を万力に挟んで、持ち手の根本を曲げて握り幅を調整。

次に先端を金槌で叩き調整していたら、折れちゃいました!(´゚д゚`)ふぁぁ 加熱して叩くの繰り返しで、金属疲労が溜まっていたようです。まぁ、折れても溶接で付けれるので大丈夫。

折れた部分を溶接して、ディスクグラインダーで削り整えました。これで、元通り!( ゚Д゚)何もなかった

多少のズレはありますが、修正前と比べると良くなったので良しとします。また折れると面倒だし・・・。

最後に、支点のボルトナットを調整。少し遊びを残してボルトを切断したらナットを付けて、緩み止めにネジ山を潰します。ダブルナット固定だとスタイリッシュじゃないので止めました。(笑)

『るつぼはさみ』の完成!

こちらが完成した『るつぼはさみ』になります。手袋をした状態で持ってみると、指を入れる穴がちょっと狭く感じましたが、逆にその方がフィットして開閉しやすいかも。

開いてみるとこんな感じ。片手で使用した状態だと先端は3cmまでしか開かないですが、閉じた時の挟む力は結構あります。試しに手を挟んでみたら痛かった。(笑)

最大に開いた状態は、約6cm(先端は7cm)のようです。(両手で使用した時はここまで開けられる)なので、大きいるつぼの場合は横から包むような形で掴むやり方はできないかも。小さいるつぼならイケるか?

使い方をイメージしてみた!

鍋に水を入れて、インゴットを作る時をイメージしてみました。(鍋に入っている水が溶けた金属と仮定)この鍋を自作したやっとこで挟んでみます。(´・ω・`)上手く掴めるかな?

結果、問題なく掴む事ができました。鍋を掴んだまま移動や鍋を傾けてインゴットの型に流す動作も上手く出来そうです。また、掴んだまま振り回しても落ちませんでした。Σ(゚Д゚)お~

これで、『溶解炉』と『るつぼはさみ』が完成したのでインゴット製作ができそう!

ちなみに、昔作った炭バサミと比較してみるとこんな感じ。形が違うと全く違う道具に見えますね。(材料と作り方は同じです) 炭バサミが気になる方はこちら

まとめ

今回は、廃材の鉄筋から『るつぼつかみ』を作ってみました。曲げる時に力が必要で大変でしたが、金属は折れても溶接で付けられるので加工しやすかったです。(;^ω^)おかげで筋肉痛!

あと、自作したるつぼつかみですが、製作している時は先端で掴む事しか考えておらずそのまま完成へ。なので、包み込む形で掴むのはちょっと難しいと思います。(作った後にインゴット製作の動画を見て気づいた)

まぁ、インゴットを製作する際はるつぼではなくステンレスの鍋を使おうと思っているので問題ないかも。やっとこ(ものを掴む道具)のように使おうと思ってます。

そもそも、るつぼを持ってい無いのにつぼはさみを作っても意味が・・・。(≧▽≦)やっちまったなぁ!

次回記事
自作した道具を使ってアルミ缶からインゴットを製作!(アルミ鋳造)

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