拾って来たクルミの果皮を煮込んでインクを自作しました!(クルミの塗料を作る)

水道水で乾燥したクルミの果皮を煮る。 植物関係

前置き

今年の秋日和(10月上旬)に山へ散歩に出かけると、道端にクルミ(オニグルミ?)が落ちてました。という事で、一度家に戻りビニール袋とトングを持ってクルミ拾いへレッツゴー。(/・ω・)/うぉ~

数十分後、クルミ拾いから帰館。本当は祖母も拾いに行っていたのですが高齢になり大変なので、今年は私が代表で拾いに行きました。(笑)

それで、前回クルミの染色液をテキトウニ作った事を作りましたが、ちゃんとした作り方があるのでは?と思いネットで検索するとクルミの実からインク(万年筆で使うヤツ)が作れるらしい!(゚∀゚)面白そうじゃん

なので今回は、クルミの実(外果皮のみ)を使用してインクを自作します。(・ω・)ノ前回のリベンジじゃ

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クルミの実を外仮果と種に分ける

※クルミの各部名称が間違えている可能性があるので注意!

こちらが拾ってきたクルミになります。クルミのインクを作る為に、外果皮(がいかひ)が付いたものを拾ってきました。(虫がついている可能性があるので、ある程度キレイな状態のものを選んでます)

※下記より外果皮を『果皮』と略してます。

さっそく、クルミの実を果皮と種に分けて行きますが、クルミの果皮にはタンニンが含まれているので手袋を着用。(素手で触ると黒くなる)ちなみに、使用した道具は昔に記事で紹介した改造したナイフです!

果皮と種に別れたので、種の方は祖母にプレゼント!(笑) 残った果皮を使いインクを作るのですが、この日は時間が無かったので別な日に作業したいと思います。その間、秋風に当てて乾燥させておく。

果皮を煮詰めてインクを作る

※インクの製作は自己責任でお願いします。また、くるみインクの作り方はネットで調べると出てくるので、そちらを参考にしました。(用意できなかった材料は、使用しなかったり他のもので代用してます)

約2週間後、果皮がカラカラに乾燥しました!途中で雨に当ててしまいカビが生えそうになりましたが、消毒用エタノールを塗布した所なんとか腐らずに済みました。(;^ω^)危なかったぜ!

それでは、乾燥した果皮を煮詰めてインクを作って行きます。(・ω・)ノイェーイ

使用していないフライパンに水(水道水)と果皮(半分の量)を投入!(=゚ω゚)ノポイッと 

あとは、フランパンを火に掛けて煮ていく! 使用している道具は自作したウッドガスストーブ(ペール缶を改造したヤツ)で、庭の剪定をした時に出た枝が燃料です。(;´д`)枝はかさばるから処分が面倒

ちなみに、水は水道水ではなく精製水の方がいいみたい。直前まで覚えていたんですが、水道水を使用しちゃいました。( ̄▽ ̄)まぁ、大丈夫っしょ

錆びた鉄『鉄筋』とハーブ『タイム』を投入!

インクの作り方に錆びた鉄とハーブを入れる書いてあったので、プライパンに投入していきます。

廃材を確認すると、いい感じに錆びた鉄筋があったのでこちらを使用しました。炭ばさみるつぼ掴みを自作した時の端材ですね。( ゚Д゚)ここでも役立つとは!

※多分ですが、タンニンと錆びた鉄が反応すると色が濃くなるので入れてるのだと思います。

次にハーブの『クローブ』入れるようですが持って無いので、『タイム』というハーブで代用しました。タイムはエジプトのミイラにも殺菌や腐敗防止として使われていたようなので代用できるはず!( ゚д゚)ウム

ちなみに、タイムは去年プランターに種植えして放置してたヤツです。一応、カレーとか作る時に使用してますが、入れるのを忘れる時がある・・・。( ゚Д゚)なぜ植えたんだ

※ハーブを入れる理由は煮てる間の臭い消しとインクの腐敗防止の為らしい。ハーブが無い方は、インクが完成後に消毒用エタノールなど腐敗防止の効果があるものを混ぜるといいかも。

材料を2時間ほど煮込む

クルミの果皮、錆びた鉄、ハーブを入れて2時間ほど煮込んで行きます。作り方には、沸騰させずに煮込むと書いてありましたが火力調整が出来ない。(調整が面倒)なので、豪快に強火でいきます!(/・ω・)/ファイヤー

煮込んでいるとアク?が出てきたので、一応取り除きました。もしかしたら、泡立つので沸騰させてはいけなかったのかも?( ̄ー ̄)ん~分からん

あと、煮込んでいる時の匂いはそんなに臭くなかったです。個人的感想になりますが、こんな料理があるかもしれない?という感じの匂いでした。(笑)

約2時間後、煮込み作業が終了。(途中水が減り過ぎたので水道水を足しました)火加減を見るのが面倒でしたが、料理しているようで面白かったです。『クルミ果皮の錆煮込みタイム添え』の完成!(゚∀゚)ヘイお待ち

煮込んで出来た液体を濾す

フライパンを火からおろして、煮込んだ液体が冷えてから濾していきます。鉄筋だけ取り除き、バスタオル(ボロボロで捨てるヤツ)を使い絞る。果皮が液体を含んでいるので、絞る作業には結構力が必要でした!

バスタオルで絞り終わったら、次は100均のドリッパーとコーヒーフィルターを使い液体を濾します。

その前に、保存する瓶の中に消毒用エタノールを入れてキレイにしておきました。(この瓶は前回クルミの染料を作った時に使用した容器)また、ハーブのタイムを入れましたが、それだけでは液体が腐敗する可能性があるので消毒用エタノールを混ぜます。(約大さじ1杯分)

では、濾す作業開始・・・液体が中々落ちてこないぞ? 約1時間放置しましたが、フィルターの目が詰まるようで全く進まない。(´・ω・`)不純物が多いのか?

という事で、フィルターを破らないように注意しながらこちらも絞りました。無理やりですが、コーヒーフィルターを通ったので大丈夫なはず!(調べてみるとコーヒーフィルターは、約10~100マイクロメートルの粒子しか通さないようです)

クルミの果皮から作ったインクが完成!

クルミから作ったインクが完成しました。本当はインクの粘性を上げる為に『アラビアゴム(植物の樹液)』を入れるみたいですが、用意できなかったので入れてません。もし粘性が欲しい時は、洗濯のり(PVA)を混ぜようと思ってます。

万年筆やガラスペンを持って無いので、絵具用の筆を使い文字を書いてみました。インクの見た目は黒いですが、紙に書いてみると茶色っぽい感じになりますね。(≧▽≦)前回製作した時より濃い気がする

もしかしたら、錆びた鉄を沢山入れたりもっと煮込んで濃縮させれば濃い茶色にできるかもしれませんね。

まとめ

クルミの果皮を使用して自作のインクを製作する事が出来ました!(≧▽≦)前回のリベンジ達成

前回クルミの液体を作った時はなにも調べずに製作したので、核果(種)も使用してしまい独特な臭いがしてました。しかし、今回は果皮のみで製作したのでそれほど臭くなかったです。また、腐敗防止にハーブのタイムや消毒用エタノールを混ぜたので、長期保存にも期待できます。(・ω・)ノ腐敗対策は大事!

しかし、インクを製作したのはいいが手紙とか書かないんですよねぇ~。万年筆とかインクに付けて書くペンも持っていないので、100均で使えそうなもの売ってないかなぁ。今度物色に行ってきます!

まぁ、インクとして使わない場合は木材を染める塗料として使用したいと思います。前回作った液体より臭くないので、躊躇なく使える!(≧◇≦)これが本物のウォルナット塗料だぁ

最後に、インクの製作途中で近所の方(祖母の友達)に『何の料理してるの?』と声を掛けられて説明するのが気まずかった。多分、黒い物体を煮詰めているのを見て『コイツやばいものを作っている!』と思われてた可能性アリ。(;´∀`)アハハハ

追記 前回製作したクルミの液体(廃棄しました)

こちらが前回クルミの果皮や種を全て使用して作った液体(染色液)になります。調べてみると製作してから約2年ほど経っており、確か防腐剤など入れてないので腐敗している可能性も・・・。Σ(゚Д゚)え、怖い!

瓶の底をみると、なんかの塊が出来ている。小屋の暗所に常温で放置していましたが、これは大丈夫なのか?

とりあえず、開封してみましたが腐れてはなさそう。ただ臭い消しのハーブなど入れてないので、独特な臭いがする。ん~、草食動物のフンのような臭い?(笑)

液体は腐れてはなさそうですが、油や不純物が混ざっているので廃棄します。(´・ω・`)すまん!

それで、今回製作したクルミのインクを保管する瓶が無かったので、この瓶を洗浄し使用する事にしました。

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