前置き
レストア動画などで、錆び取り(錆び落とし)をしているのを見て私も試したくなりました。それで、錆び取りでよく使われる方法は、酸性の洗剤(塩酸)で科学反応させるやり方。という事は、クエン酸を水に溶かした水溶液でも錆び取りが出来るはず!(=゚ω゚)ノ酸っぱいからイケるでしょ
今回は、クエン酸を使いどこまで錆び取りできるか試してみました。(・ω・)ノレッツ錆び取り
用意したもの
・クエン酸 100均で買ってきた。
・セスキ炭酸ソーダ 100均で買ってきた。(中和させる用)
・電気コンロ 燻製用に買ったもの。1,300円くらいだった。
・鍋 ガラクタ。
・錆びた金属 ガラクタから選別。
錆び取り開始!
※素人実験の為、参考にする場合は注意してください。
クエン酸に浸ける前に、浮き錆や汚れを落とします。(/・ω・)/金ブラシでゴシゴシ~
クエン酸に浸ける(常温)
鍋に錆びた金属とクエン酸を入れて、水を注ぎます。あとは、化学反応で錆が取れるはず!(クエン酸は、袋の3/1ほど入れてみました)
30分後、結果は・・・反応なし。チーン_(:3」∠)_
電気コンロで加熱し反応を進める
※加熱している時に出る湯気は、吸わないように注意!
こ、こうなる事は予想済みだ。(´゚д゚`)まだ慌てる必要はない! ん~、上手く反応しないのは外気温が低いのでは?(冬シーズンだったので外気温が約5℃でした)なので、電気コンロで温めてみたらシュワーと音が出始め化学反応が起こり始めました。
10分後、おー金属に付いていた錆びが取れてる!(≧▽≦)金属の地肌が一部見えます
取り出して確認してみると、やはり錆が取れています。しかし、まだ多くの錆が付いているので、再度鍋に入れて加熱。(/・ω・)/そぉ~い
30分後、錆がどんどん取れて鍋の底に沈殿してます。
取り出してみると、先ほどより錆が取れて金属の地肌面積の方が多くなりました。
再加熱してから約1時間
新しくクエン酸の水溶液を作り、さらに30分ほど加熱して反応を見てみます。
加熱してから約1時間後、ほとんど錆が残ってません。(゚∀゚)すげぇ! あとは、クエン酸の水溶液を捨てセスキ炭酸ソーダで中和させます。(金属の表面が酸性のままなので、アルカリ性で中和させる)
実験の事を忘れてしまい5日後・・・
え~、ここで謝罪会見が始まります。『錆び取りをして中和したあと、忘れて5日間そのまま放置しました。』用事思い出して別な事をしたら、錆び取りしてたのを忘れてた!(・ω<)てへぺろ
それで、錆び取りした金属はこんな感じです。鍋から取り出してみると、シャベルだけ少し錆びてました。5日も放置したので、やはり錆びたみたい。しかし、錆び取りする前から比べればとてもキレイになりました。
まとめ
ちょっと手間が掛かるが、クエン酸でも錆び取りできる事が分かりました!(・ω・)ノクエン酸でもできる
クエン酸では上手く錆び取りできないと思っていましたが、ここまでキレイになるとはビックリ!それと、クエン酸は酸性洗剤のような臭いがしないので作業が楽でした。(;^ω^)あの酸っぱい臭い嫌いなんですよねぇ
しかし、常温だと反応が悪いのと錆び取りに時間が掛かるのがデメリット。また、錆びているものが大きいと鍋も大きくしないといけないので大変。
結果的にクエン酸でも錆び取りできるが、酸性の洗剤を使った方が楽かなぁ~。クエン酸の方が材料費が安いと感じますが、加熱に電気や燃料を使うのでコストパフォーマンス悪いと思います。(小物で表面に薄っすらできた錆びなら、常温のクエン酸水溶液で落ちるかも)
ちなみに、酸性の洗剤は界面活性剤が入っており加熱すると泡まみれになるので注意。
蛇足~なぜシャベルだけ錆びたのか?~
シャベルだけ錆びた理由は、多分シャベルの材質が亜鉛(亜鉛メッキ?)だからだと思います・・・多分。
錆びは、錆びやすい金属から錆びていく性質があるので、シャベル(亜鉛)だけが錆びて鎌(鉄)はあまり錆びなかったという結果になったと思われる。(亜鉛は鉄よりも錆やすい金属)
なので、車の下地には亜鉛塗料が使われているようです。( ̄▽ ̄)防食効果というみたい