前置き
祖母から『テレビのリモコンが壊れた!』と言われたので確認してみました。ボタンを押してもテレビが反応しなかったので、電池切れかな?と思いリモコンの裏蓋を開けたら電池から大量に液漏れしている!
という事で、リモコンの分解清掃をしてみます!(・ω・)ノ液漏れには触れないように注意
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リモコンの状態
こちらが問題のリモコンになります。(;^ω^)古いテレビのリモコンなので、今は見ない形ですねぇ
電池の蓋を開けてみると、アルカリ電池から大量に液漏れしている状態でした。これは、電池バネ端子や基板などにダメージを与えているかもしれない・・・。(´゚д゚`)ヤヴァイ
リモコンの分解清掃開始!
※作業は自己責任でお願いします。また、液漏れした電池は素手で触らないように注意しましょう!
液漏れした電池を外す
※液漏れした電池を外す時は手袋を着用し、ビニール袋の中で行うと飛び散らず安全です。
手袋をして液漏れした電池を外していきます。アルカリ電池の電解液には『水酸化カリウム【強アルカリ】』が使われているので、素手で絶対に触らないで下さい。
外したら使用した手袋に入れて処分。(処分方法は住んでる自治体の指示に従って下さい)
ちなみに無知だった頃の私は、液漏れした電池を素手で交換した事がありました。交換中は何も感じませんでしたが、交換後に指先がジンジンする感覚がしてきて最終的に指が痛い。すぐに手を洗いましたが遅かった。
結果、両手の指がボロボロに。強アルカリの水溶液によって、全ての指(指の腹)にある皮膚が溶けてしまい、指紋も無くなる状態に!。(科学火傷というみたい)
なので、液漏れした電池を交換する時は気を付けましょう!( ̄▽ ̄)完治後は指紋も復活しました
もし液漏れを触ってしまった場合はすぐに水で洗い流す。(目に入った場合は大量の水で洗い流し診察へ)また、液漏れを触った手で他のものを触ると被害が拡大するので気を付けましょう。
リモコンを分解する
今更ですが、リモコンをビニール袋に入れて作業します。液漏れした水溶液(水酸化カリウム)が結晶化しているので、飛び散らないように注意。(;^ω^)最初からビニール袋に入れて作業すればよかった・・・
ビニール手袋の在庫が無くなったので、ニトリル手袋にパワーアップしました。では、リモコンにあるネジ5ヶ所を外していきます。指で差している所はただの凹みだった。(笑)
ネジを外したら、外装の合わせ目にスクレーパー(オープナー)を挿し込みツメを外していきます。
これで、基板や各ボタンのパーツが外せるようになりました。
基板を外す際は、電池を押さえるバネを折らないように注意!
リモコンの分解完了
こんな感じで、分解が終わりました。基板は電池のバネ端子が少し腐食しているくらいで問題なさそうです。
結晶をクエン酸で中和させる
アルカリ性の結晶なので、クエン酸(酸性)の水溶液で中和させます。ぬるま湯に100均のクエン酸を溶かしました。ちなみに、クエン酸の量はテキトウ!( ̄д ̄)ん~、大さじ3ぐらい入れたかも
では、結晶が付いたリモコンパーツ(基板以外)を投入!(/・ω・)/そぉい クエン酸水溶液に入れた瞬間、結晶が溶けて泡が出始めました。この状態で数分漬け置きしておきます。
約5分後、結晶が消えたので水溶液から取り出し水で念入りに洗い流します。
あとは、タオルで水気を取り乾燥させてから錆止めに接点復活剤を塗布。
他のパーツを洗浄
他のリモコンパーツも洗浄していきます。(/・ω・)/おらぁ~
歯ブラシで隙間に詰まった汚れを取ろうと念入りにゴシゴシでいたら、12番が折れちゃいました。(笑) チャンネル番号のプラスチックは1~12番までプラモデルのキットみたいに一体化してるので、洗浄する時は優しく扱った方がいいです。( ̄▽ ̄)まぁ、折れても特に問題ないと思う
リモコンの基板清掃
基板に付いているバネ端子は洗浄できなかったので、無水エタノールとメラミンスポンジで磨きました。
ボタン側は無水エタノールで拭き上げます。電源やチャンネルボタンなど液体の侵入しそうな所は、基板にスイッチ(シートスイッチ?)になっていて防水されているみたい。蓋がある下のボタンは、接点がむき出し。
各パーツの清掃完了
各パーツの清掃が終わりました。電池の液漏れで出来た結晶も無くなったし、長年の使用で隙間に溜まった汚れもキレイさっぱり! あとは、組み立てをして分解清掃完了。(=゚ω゚)ノ組み立て工程はスキップ
ちなみに、チャンネルなどの一体化してるプラスチックは折れてもリモコン操作には特に影響ありませんでした。(赤矢印のプラスチックが折った12番のヤツ)( ̄▽ ̄)ちょっとカタカタするけど
液漏れしたリモコンの清掃完了!
液漏れしたリモコンの清掃完了!(;´∀`)何かにしてたら作業時間が、1時間掛かってました
液漏れで汚かった電池ケース部分は、こんな感じでキレイに!(≧◇≦)いいねぇ
リモコンの動作確認
では、動作チェックをしていきます。リモコンにはマンガン電池がいいのですが持っていなかったので、100均のアルカリ電池をセット。( ゚Д゚)今度100均からマンガン電池を買って交換しようっと
赤外線は人間の目で確認できませんが、カメラを使えば確認できます。リモコンのボタンを押した状態で、赤外線LED(リモコン先端にあるLED)をスマホのカメラで映すと紫色に光るはず!(゚∀゚)お、光ってる
試しにテレビに向けて使ってみると、起動する事ができました。(=゚ω゚)ノちゃんと操作できる
まとめ
電池から大量に液漏れしてましたが基板に影響が無かったので、分解清掃だけで問題が解決しました!
リモコンの電池は交換する頻度が少ないので、液漏れに気づき難いですよね~。私も久しぶりに液漏れしてるのを見みました。( ̄д ̄)日頃からリモコンの電池カバーなんて開けないからなぁ
それと、なぜ電池の液漏れは起こるのか?気になったので調べてみると、『過放電』が原因らしい。機器を動作させる電圧以下まで放電された電池は、内部にガスが発生し破裂する危険があるので安全弁(圧力を逃がす弁)がついているようです。この安全弁が動作した時に、ガスと一緒に電解液が出てしまうとの事。また、未使用でも長期保管や高温多湿環境では液漏れするようなので注意が必要。( ゚Д゚)へ~知らんかった!
なので、容量が無くなった電池は早めに交換したり電池ソケットから外した方がいいですね!(長期間使わない機器からも電池を外そう)
ちなみに、アルカリ電池の電解液は『水酸化カリウム【強アルカリ】』ですが、マンガン電池の電解液は『塩化亜鉛の水溶液【弱酸性】』みたいです。アルカリ電池・マンガン電池の電解液が皮膚に付いたらすぐに水で洗い流しましょう。(´・ω・`)マジで!
※アルカリ・マンガン電池の使い分けも重要!詳しい記事が沢山あるので各自で調べてみて下さい。