ジャンク品のポケコン『CASIO AI-1000』を修理!(コンデンサ交換)

DIY(自分でやってみた!)

前置き

みんな大好き!リサイクルショップに行ったら、ポケコン(ポケットコンピューター)がジャンク品として売ってました。電源スイッチをONにしたが起動しなかったので、電池交換すれば復活するかも? とりあえず、安かったので購入。(=゚ω゚)ノいざ、ポケコンデビュー

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状態確認

こちらが購入したポケコン『CASIO(カシオ) AI-1000』になります。調べてみたんですが詳しい事は分かりませんでした。間違えているかもしれませんが、1980年代のものらしく人工知能の分野の処理を目的としたLISP言語が使えるようです。『AI-1000』の『AI』は人工知能の略らしい。Σ(・ω・ノ)ノなに、人口知能だと!

それで、購入したお値段なんと¥220円(税込み)Σ(゚Д゚)メッチャ安い! 

カバーを開けてみると、ホコリは付いてますが液晶などキズが無く清掃すればキレイになると思います。

購入してから気づいたんですが、この『CASIO AI-1000』はかなり値段が高い! ネットオークションで調べてみたら約¥20,000円で落札されてました。((((;゚Д゚))))やべぇ

ちなみに、付属品がセットだと約¥100,000円もするようです。(´・ω・)新しいパソコン買えるじゃん!

電池交換してみる

裏から本体を押せば簡単にカバーを外せました。(左側にあるのはC言語のキーカバーみたいです)

電池交換と関係ないですが、ROMカードを取り出してみました。LOCKを解除してEJECTしたら簡単にROMカードが出てきたんですが、前の持ち主は上手く出来なかったのか無理やり取り出そうとしたキズがありました。(写真のROMはC言語カードで他に、PROGRAMカード、BASICカード、LISPカードがあるようです)

では、本体裏側にある+ネジを3ヶ所外します。

あとは、電池カバーを外せば交換ができるようです。使う電池は、『CR2032』が3個(電源用)と『CR1220』が1個(メモリー保護用)で、計4個のボタン電池が必要でした。(入っていた電池は液漏れしてなかった)

こちらは、電池交換の説明です。メモリー用の電池は2年に1度交換って大変じゃね?(´・ω・`)
CASIO AI-1000  電池交換の説明

電池交換をしてみたが・・・

電池の種類が分かったので、さっそく100均に行って購入してきました。『RC1220』のボタン電池は売ってないと思ってましたが普通に売っててビックリ!Σ(゚Д゚)100均すげぇ

では、買ってきたボタン電池をセット!(*´ω`*)起動するかな~
CASIO AI-1000  電池交換

組み直して、電源ON!・・・あれ? 結果、電池交換だけでは直らなかった。(´・ω・`)残念

基板が見えるまで分解してみる

はんだクラックやコンデンサの劣化の可能性があるので、基板を見てみたいと思います。ネットで調べたらAI-1000の分解方法を記事にしている方がいたので参考にさせて頂きました。(・ω・)ノ助かりました!

6ヶ所+ネジがあるので外します。(各ネジの形状は違うので色分けしてます)

ネジを外したら、ツメが6ヶ所あるので外していきます。

これで、基板が見えるようになりました。

コンデンサが怪しいかも?

1ヶ所だけ変なキズを見つけましたが、ネットに載ってた画像で確認した結果同じキズがあったので問題ないようです。(。´・ω・)?ん~意図的に削ってあるので基板の設計をミスったのかな~

基板を固定するネジは、大きさが違うので注意! でも、親切設計なので区別できるよう短いネジは基板のネジ穴に白色で目印が付いてます。あと、基板の裏に用途不明のバネがあるんですがメッチャ小さいのでなくさないように注意。私は3回くらいバネが行方不明になりました。(笑)

↓基板を外した所の写真を撮り忘れていたので、コンデンサ交換した後の写真になります。
CASIO AI-1000  分解(基板を外す)

一通り基板を見たんですが、さっぱり分かりませんでした。はんだクラックはなかったので、あとはコンデンサの容量抜けぐらい。(。´・ω・)?コンデンサなのかぁ

AI-1000のコンデンサは、基板左側にある小さいコンデンサ(16V 4.7uF)と、基板上側にあるコンデンサ(25V 100uF)の2個あります。
CASIO AI-1000  コンデンサ小(16V 4.7uF)コンデンサ大(25V 100uF)

私ができる事はコンデンサ交換ぐらいしかないので、試しにやってみようと思います。しかし、田舎なので電子部品を売ってるお店がほぼ無い。また、ネット通販だと1個だけでも送料で高くなるのでどうしようかな。

コンデンサ交換

分解してから3ヶ月後。ちょうど遠出する時があったので、片道45分掛けて電子部品のお店に行ってコンデンサを購入してきました!

小さい方のコンデンサは、同じものがなかったので静電容量が47uFのものを購入。ちなみにコンデンサの値段は、2個で¥170円ぐらいでした。Σ(゚Д゚)安い!

さっそく古いコンデンサを外してみると、新品のものと比べて膨らんでることが分かりました。

もう1つの小さいコンデンサは、液漏れしてました。(反射しているのが液漏れ部分です)

新しいコンデンサのはんだ付けが完了! 交換作業は簡単なので数分で終わりました。(・ω・)ノ
CASIO AI-1000  コンデンサ交換 コンデンサ小(16V 47uF)コンデンサ大(25V 100uF)に交換完了

これで起動するのか・・・

コンデンサ交換が終わったので仮組までしました。それでは電源ON!・・・。(´・ω・`)残念

あー、ダメだったか。まぁ、やる事はやったし悔いはなし! という事で、片付けを始めました。諦めムードでROMカードを挿すと『ピ』という音が鳴り液晶をみると・・・。

文字が映ってる!Σ(・ω・ノ)ノ 説明に従いEXE key を押してみます。
CASIO AI-1000  コンデンサ交換後起動

すると、新たな文字が出てきました。和訳サイトで調べると『NEWALLを押せ!』っていう意味らしいが、NEWALLキーなんて無いぞ?(´・ω・`)全部のキー押したけど変わらん!

~3分後。背面を見たらNEWALLのボタンがありました。(/ω\)恥ずかしぃ~

AI-1000の修理完了!

ROMカードを挿してデータをクリアしたらポケコンが使えるようになりました。 (≧◇≦)ヤッター

試しに計算器として使ってみると、ちゃんと計算できました!(゚∀゚)すげぇ

しかし、問題があります。それは、ポケコンの使い方が分からん! 説明書も無いし、C言語も分からない。そもそもポケコンを使った事が無いです。(ポケコンという名前だけ知ってる)

なので、高級な電卓として使って行くしかないかな!( ̄▽ ̄)これぞ宝の持ち腐れ~

まとめ

電源が入らなかった『CASIO AI-1000』の修理が無事終わりました!(≧▽≦)直ってよかった~

いつものように電池交換ぐらいで直ると思っていたら、まさかコンデンサ交換になるとは。基板のコンデンサを見た時は異常ないと思ってましたが、外してみると変形してたり液漏れしていたのでよく観察しないとダメですね。(コンデンサの状態を調べる方法をネットで検索すると、テスターで測れるみたいなんですがよく分かりませんでした)

そして、1番大変だったのはコンデンサの入手でした。通販だと大量に買えば安いですが、2個のコンデンサにお金を掛けるのも嫌だったので、遠出して電子部品取り扱いのお店で購入。苦労の甲斐あって¥170円くらいで修理する事ができました。

ちなみに、今回が人生初めてのコンデンサ交換でした。電子関係に詳しそうにしてますが全く分かってません!

↓使い方か分からないので、こんな事しかできない。(笑)
ジャンク品のポケコン『CASIO AI-1000』を修理完了

補足

この記事を作っている時に知ったのですが、ポケットコンピューターはスマホなどで代替された為、2015年で生産が終了したようです。Σ(゚Д゚)そうだったの!

なので、ポケコンがジェネレーションギャップになるかも・・・もうなってるか!(´▽`)ワハハ

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