SEGAドリームキャストコントローラーの分解清掃&黄ばみ取り!(ジャンク品DCの修復後編)

ドリームキャストコントローラーの分解完了! ゲーム関連(ゲームソフト、ゲーム機の清掃修理など)

前置き

前回記事でドリームキャスト本体の分解清掃と黄ばみ取りを行いました。今回はコントローラーの分解清掃と各パーツの黄ばみ取りをします。(本体と同じ作業をする)

そして、本体とコントローラーの両方を組み直して起動チェック。ドリームキャスト修復完了まで行きます。今回でドリームキャストの記事は最終回。(・ω・)ノ頑張るぞぉー

しかし、最後の方でまさかのトラブル発生!果たして問題は解決できるのか、またドリームキャストは起動できるのか!(`・ω・´)乞うご期待

前回記事
SEGAドリームキャスト本体『VA1基板』の分解&黄ばみ取り!(ジャンク品DCの修復前編)

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後期型セガサターン(白サターン)型番HST-3220を分解清掃!

ジャンク品のドリームキャストコントローラー

こちらが分解清掃&黄ばみ取りを行うコントローラーになります。お値段は¥550円で購入!

状態は見ての通り黄ばみが酷いのと、謎の『A』が書かれている。これから分解作業を行いますが、コントローラーの黄ばんでない内側と比べると色が全然違う事が分かります。(笑)

さっそく分解して黄ばみ取りを行うぞ~。(/・ω・)/いくぜ!

コントローラーの分解開始!

※作業は自己責任でお願いします。また、説明内容が間違えている可能性があるので注意!

背面のネジ穴にあるプラスネジ6本を外します。持ち手部分のネジ穴は深いので、先端の長いドライバーを用意した方がいいかも。( ゚Д゚)意外と深い位置にある

ネジを外すと外装下パーツが外れました。( ̄▽ ̄)なんか、カブトガニに似てるかも・・・

次に基板に付いているプラスネジ4本を外します。青色で囲った黒いネジ2本と赤色で囲ったネジ2本のネジは、種類が違うので注意!

これで外装上パーツから基板が外れました。(/・ω・)/パッカーン

あとは、基板に付いたジョイスティックやラバーパッド(導電ゴム)を外していきます。ビジュアルメモリ(メモリーカード)が入るプラスチックは先に外しておきました。

古いゲーム機のコントローラーは、ラバーパッドが汚れている確率が高い!( ̄▽ ̄)あるある~

ジョイスティックは基板にはんだ付けされてないので簡単に外れました。どうやら、磁石センサー(ホールセンサー効果)で入力を感知しているみたい。Σ(゚Д゚)スゲー

ジョイスティックが外れるコントローラーは初めてかもと思いましたが、 N64純正コントローラーは外せましたね。分解するのが面倒だったのを覚えてます。(N64コントローラー修理

ジョイスティックとラバーパッドを外しました。基板が『凹』のような形で面白いですな!

次はLRトリガーを外します。清掃するだけなら外さなくてもいいですが、LRトリガーのプラスチックも黄ばみ取りしたい。( ̄▽ ̄)気になるからねぇ

LRトリガーはプラスチックのツメを外すと取れるようになってました。ツメを折らないように注意しながら外します。ちなみに、基板に『Rトリガ』と印字されているのが珍しいのではないでしょうか?

ん~、カタカナの印字は初めて見たかも・・・多分。( ̄ー ̄)記憶にない

LRトリガーの取り外しが完了!このLRトリガーも磁気センサーで入力を感知しているようです。

最後にケーブルのコネクタを抜きます。(/・ω・)/スッポン!

コントローラーの分解完了!

コントローラーの分解が終わりました。個人的に、ジョイスティックやLRトリガーが簡単に外れる構造になっていたのがビックリ。壊れたらパーツの交換が簡単ですね!交換パーツ売ってないけど。(笑)

あと、先代機のセガサターンコントローラーから比べると中身がしっかりしていると思います。セガサターンのコントローラーは中身がスカスカだった記憶が・・・。(セガサターンのコントローラー分解清掃の記事

黄ばんだパーツを選別する

前回のドリームキャスト本体と同じように、黄ばみ取りを行うパーツを選別します。とりあえず、外装パーツは黄ばみ取り作業決定!(´_ゝ`)黄ばみが一番酷い

ジョイスティックのスティックが少し黄ばんでいるので、こちらも黄ばみ取りを行います。スティックは引っ張ると簡単に抜けました。

次にLRトリガーのプラスチックを外します。写真の通り、コントローラーの内部に入っている部分は黄ばんでないので境目が分かりますね。(笑)

こちらのパーツは両サイドのツメで固定されているので、マイナスドライバーで外しました。中にバネが入っているので、飛ばして無くさないように注意!(傷付けたくない方はオープナーを使用した方がいいです)

丸い部分には磁石が入っているので外します。こちらも四方のツメで固定されているので、マイナスドライバーで外しました。ツメを折らないようにするのと、小さい磁石なので無くさないように注意!

※磁石は磁気が弱まったり無くなると入力感知できなくなると思うので、強い磁気を発するものに近づけないようにしましょう。

これで黄ばみ取りするパーツの選別が完了! ビジュアルメモリが入るプラスチックは黄ばんでないように見えますが、挿し込み口の回りが黄ばんでいるので一応やっておきます。( ;∀;)写真では見えない部分

漂白剤で黄ばみ取り

漂白剤で黄ばみ取りをしていきますが、油性ペンで書かれている『A』を先に消しておきます。(Aの部分だけ黄ばみが残る可能性がある為)無水エタノールとティッシュを使いゴシゴシ拭き取ったら、ある程度はキレイになったのでこれでヨシ!(;´∀`)よく見ると薄っすら残ってる大丈夫でしょ

※無水エタノールで落ちない場合は『除光液』や『ベンジン』など使用するのもいいと思います。ただプラスチックにダメージを与えたり、引火しやすい薬品なので取り扱いに注意!

では、ドリームキャスト本体と同じ方法で黄ばみ取りします。漂白剤(ワイドハイターEX)を黄ばんだ部分の表面に塗布したら、ラップで包んで太陽光に当てる。(ラップは漂白剤の揮発防止)

※漂白剤を使用するので保護具『ゴム手袋』を着用しましょう!(主成分の過酸化水素に注意)

約1時間後、こんな感じに仕上がりました。よく見ると黄ばみが残ってますが、作業前と比べるとかなり良くなったと思います。特に外装上パーツ写真(右上)の黄ばみが薄くなった!

こうして見ると、前回のドリームキャスト本体と比べると上手く行ったような気がしますね。それか、黄ばみ過ぎていて漂白後の変化が大きかっただけかも。(笑)

※写真で見るとキレイに見えますが、肉眼でみるとまぁまぁ黄ばんでいます。( ̄▽ ̄)ワハハ

コントローラーの組み立て完了!

各パーツ清掃と黄ばみ取りが終わったので、組み直していきます。ちなみに、基板や各ボタン類は洗えるものは洗浄、基板は無水エタノールで清掃しました。(・ω・)ノいつも通りの作業

これで、コントローラーの分解清掃が完了!油性ペンで書かれた謎のAは無くなり、黄ばみは薄くなってとても良くなりましたね~。(=゚ω゚)ノいい感じになったぜ

本当は、コントローラーケーブルを差し込む部分(本体に繋ぐ部分)のプラスチックも黄ばんでいたのでキレイにしたかったのですが、外せそうになかったので諦めました。

本体の各パーツを組み立てるが・・・(問題発生)

あとは、ドリームキャスト本体を組み立てれば完了です。前回記事で各部清掃と黄ばみ取りは終わらせたのでさっさと組み立てちゃいましょう!(≧▽≦)もう少しで完成だぁ~

ちなみに、前回記事で黄ばみの酷かったパーツ(スイッチやモデム外装)の黄ばみ取り後の写真を載せてませんでした。(本体とコントローラーを同時進行していたのと記事の長さにより省略)<(_ _)>すみません

写真で確認すると、各スイッチやコントローラーパネルは多少黄ばみが落ちた感じですが、モデムの外装パーツはあまり落ちませんでした。(´_ゝ`)これも肉眼だと黄ばんで見えますが写真だと分かりづらい

組み立てが終わったので、さっそく起動テストをしようとしたら変な部分を発見。蓋に付いているアクリルパーツの色がおかしいぞ?(´゚д゚`)なんだこれは!

どうやらパーツの隙間に漂白剤が入り込んで、アクリルパーツの塗装(シルバー色?)を剥離したっぽいです。四角の形になっている部分は両面テープが貼られていたので保護されたらしい。このままではとても気になるので対処していきます。( ;´Д`)めっちゃ目立つ

※ドリームキャストのロゴマーク(渦巻のアクリル)の方は特に問題ありませんでした。

塗装が剥げたパーツを再塗装する

塗装を剥がしてみるとアクリルパーツ表面に細かい亀裂がたくさん入っている。漂白剤がパーツの隙間に入り込み水で濯ぎきれなかった事が原因なので、隙間に入らないよう対策したり水で濯ぐ際は念入りに行った方がいいと思いました。(´・ω・`)今度から気を付けよっと

※漂白剤で黄ばみが取れますが、プラスチックにダメージが入るという事を考慮して作業した方がいいです。

とりあえず、液体コンパウンドで磨いてみるとキレイになりました。(アクリルパーツの中までは腐蝕してなかった)これなら塗装して目立たなくできそう!

では、アクリルパーツをマスキングして塗装していきます。ミッチャクロン(プライマー)で下地を作ってからラッカースプレー(シルバー)で塗装。

シルバーのラッカースプレーは少量しか使わないので100均のものにしました。(≧▽≦)節約!

シルバーを3回ほど重ね塗りして乾燥させたら塗装完了!

あとは、両面テープで定位置に貼り付けます。ちなみに、このアクリルパーツを取る際は隙間に無水エタノールを流し込み両面テープの接着を緩めてから剥がしました。(結構しっかり接着されていた)

これで、アクリルパーツの塗装補修が完了。( ;∀;)やっと起動テストができる!

※元の塗装から比べるとラメ(キラキラする物質)が多いような気がします。(個人的感想)

ドリームキャスト本体の組み立て完了!

ドリームキャスト本体の組み立てまで終わりました。途中トラブルもありましたが、カバーできる範囲でよかったです。まぁ、自分のミスなんですけど。(笑)

あとは、起動テストをして正常に動作するのか確かめます!(;´∀`)起動してくれるかなぁ~

ドリームキャストの起動テスト

コントローラーが無くて操作できなかったドリームキャスト。果たして、正常に動作するのでしょうか?たしか購入前に電源が入る状態なのかチェックしていて、本体の起動ライトが点灯したのは思えてます。

テストで使用するソフトは数年前にジャンク品で購入した『ゾンビリベンジ』。(・ω・)ノ110円で購入!

では、電源スイッチON!・・・お、起動のライトが光った。(;^ω^)映像の方はどうだ?

お~、テレビにドリームキャストのロゴマークが映りました。( ゚Д゚)このままソフトを読み込めぇ!

こ、これは・・・問題なく起動したぁ~。ドライブユニットのレーザー調整をしなくてもソフトを読込ました。ジャンク品で購入しましたが、どこも壊れてなかったようです!(≧▽≦)ラッキー

コントローラーも全てのボタン問題なし!(*´ω`*)有名なセリフも聞けて満足『この邪気は・・・』(笑)

まとめ

今回ドリームキャスト本体とコントローラーの分解清掃&黄ばみ取りを行いました。結果的に黄ばみは多少残りましたが、行って良かったと思ってます。特にコントローラーは変化が分かるほど黄ばみが落ちましたね。

しかし、黄ばみ取り作業はプラスチックや塗装を傷めるので注意が必要です。また、作業する時にはしっかり保護具(ゴム手袋や保護メガネなど)を着用して身を守りましょう。( ゚д゚)ウム

それと両方ともジャンク品で購入しましたが、黄ばんでいる以外どちらも壊れている所が無かったのでラッキーでした。これだからジャンク品はやめられない!(゚∀゚)値段も安いし

最後に、ドリームキャスト本体を購入しましたがコントローラーが無く数年後にコントローラーを入手。そこから分解清掃や黄ばみ取りを行い起動チェックで問題ない事が確認出来て、やっとドリームキャストを遊べるようになりました。いや~、一式そろえるまで長かったなぁ。(;´∀`)意外とAVケーブルも見つけづらかった!

※去年の夏に作業した内容を記事にしたので、結構忘れている所もあり内容が薄くてすみません。今後もこのような記事が出ると思うのでご了承ください。<(_ _)>すみません

雑談記事
ドリームキャストのドライブユニット分解やAVケーブルの特徴など(DC修復雑談編)

蛇足 コントローラーにあった謎の『A』が判明した?

数日後、リサイクルショップに行ったら同じドリームキャストのコントローラーが置いてあり、それに『B』と書かれているのを発見。つまり、AとBで区別していたみたい。(゚∀゚)多分ね

という事で、『B』と油性ペンで書かれたコントローラーを購入して来ました。もちろんジャンク品で、お値段は¥550円と同じ!(≧◇≦)これで二人プレイが出来るぞぉ

まぁ、分解清掃や黄ばみ取りなど面倒なので気が向いた時にやろうかな・・・。

あと、ドリームキャストのコントローラーは磁気センサーを使用しているという話ですが、調べてみるとセガサターンのマルチコントローラー(ゲームソフト『NiGHTS(ナイツ)』の発売と合わせて販売された形が丸いコントローラー)にも使用されていたようです。

つまり、セガサターンの方が採用が早かった!というか、マルチコントローラーとドリームキャストのコントローラーの形が似ているような・・・。

磁気センサーはドリフト(触ってないのに勝手に動く症状)に強いそうです。詳しい事は分かりませんが、当時としては最先端だったのかな?( ゚Д゚)どうなんでしょう

詳細が気になる方は各自で調べてみて下さい!『ドリームキャスト コントローラー 磁石』で検索するとヒットすると思います。

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