100均のヤスリで日本刀っぽいナイフを自作!(自作ナイフのリベンジ)

自作してみた

前置き

前回、100均の鉄工用ヤスリからナイフを自作しました。しかし、ヤスリの形が半丸型だったのでナイフの厚みが出せなかったのと、デザインがイマイチ。(´・ω・`)デザインは自分が悪いんですけどね!

という事で、100均の鉄工用ヤスリ『平型』を使って自作ナイフに再挑戦します。( ゚Д゚)リベンジじゃい!

前回記事
100均で購入した鉄工ヤスリからナイフを作ってみた。(素人の自作ナイフ)

100均から購入した平型の鉄工用ヤスリ

いつもはあまり行かない100均に行ったら、鉄工用ヤスリの『平型』が売ってました。これは、自作ナイフに再挑戦しなさいというお告げだと思い即購入!(笑) ちなみに、未開封の方は普通に使うようで購入してます。

材質は『T12A鋼』というものみたいです。ネットで調べてみたんですが、難しくて分かりませんでした。間違えているかもしれませんが、切削工具に使われている複合材料らしい。(旋盤のバイトチップなど)
100均の鉄工用ヤスリ(平型)の材質。『T12A鋼』

自作ナイフの製作開始!

※作業は自己責任でお願いします。また、日本刀の各部名称が間違えている可能性があるので注意して下さい。

100均のヤスリを焼きなましする

このままの状態だとヤスリをナイフの形に加工するのが大変なので、焼きなましを行い加工しやすいようにします。(鉄を柔らかくする)

その前に、プラスチックの柄が邪魔なので外す。意外と外れなかったので、カスバーナーでヤスリを加熱して外しました。(;^ω^)前回は引っ張るだけで簡単に取れたんだけどなぁ・・・

では、焼きなましをします。前回使用した蚊取り線香の自作七輪では深さが足りなかったので、錆びて使えなくなったケーキの型を使いました。(=゚ω゚)ノ炭が燃えやすいように加工済み!

ガスバーナーで炭に火をつけた後、コンプレッサーの風で高火力にします。(=゚ω゚)ノファイヤー
100均のヤスリからナイフ製作。焼きなまし作業。

約20分ほど加熱しました。あとは、冷めるまで放置!(放置する時は燃えるものが近くに無いか確認)

次の日。こんな感じで、焼きなましが完了しました。

ヤスリをナイフの形に加工

焼きなましが終わったので、ヤスリをナイフの形に加工していきます。今回のイメージは、日本刀っぽいデザインにしてみました。(刃の部分は前回と同じ片刃にします)

前回修理したディスクグラインダーを使い、ヤスリを切削!(/・ω・)/ギュイーン

ディスクグラインダーで出来た凹凸や、ヤスリの目が残らないようにヤスリで削る。ヤスリをヤスリで削る不思議な光景ですなぁ。(´・ω・)削る側だったのに削られてる~

削り始めて約1時間後、こんな感じで仕上がりました。前回のナイフと比べると、加工が楽ちん! あと、最初は刃先の角度を約45度にしてましたが、なんか違う気がしたので約30度に変更しました。

刃の部分を作る

次に刃の部分を作ります。日本刀をイメージして刃の部分をけがきしましたが、刃を付けない部分の『鎬地(しのぎじ)』よりも『刃』の方が幅が広いようなので間違えてるみたい。ん~、日本刀って奥が深い!

では、刃の部分を削っていきます。ディスクグラインダーで出来ない事はないが削るのが大変なので、卓上グラインダーを使用。(前回のナイフ作りではディスクグラインダーのみで作ってみようと思ったので、卓上グラインダーは使用しませんでした)

削っていると熱くなるので、水で冷やしながら切削。やはり卓上グラインダーの方が削り易いし、一定の角度で削る事が出来るので便利。( ̄▽ ̄)前回のナイフ作りでも使えばよかった!

仕上げは手作業で削ります。意外と凹凸があるので平らにするのが大変。(・ω・)ノ細かい部分は手作業!

これで、焼き入れ前の状態まで完成しました。(゚∀゚)段々ナイフの形になってきた!
100均のヤスリからナイフ製作。焼き入れ前の状態まで加工。

焼き入れをする

では、焼き入れをします。焼きなましの時と同じ道具を使い加熱!(=゚ω゚)ノファイヤー

鉄が真っ赤に染まり磁石に付かなくなったら、水に投入!(/・ω・)/そぉい
100均のヤスリからナイフ製作。焼き入れ。

これで、焼ききれ完了!(表面がボロボロですが削るので問題なし)

焼き戻しをする

焼き入れで出来た黒皮(酸化スケール)をヤスリで落とします。また、歪みもなどもハンマーで修正。

焼き戻しには、使わなくなったグリルを使用! 温度が一定に保てるしタイマーが付いているので便利です。

約1時間ほど加熱し自然冷却させました。Σ(゚Д゚)色が変わった!
100均のヤスリからナイフ製作。焼きなまし。

ナイフの柄を作る

焼き戻しをしている間にナイフの柄を作りました。使用する木材は桜の木で、『白鞘』をイメージして製作。

途中、オニヤンマが小屋に侵入し出られなくなっていたので救助。( ̄д ̄)毎年小屋の中に入ってくる

ナイフの茎(なかご)をカスバーナーで加熱し、柄に押し付けて茎を入れる穴を作りました。柄に茎より小さい穴を開けておくと作業が楽です。(まだ柄とナイフは固定されてません)

※焼き戻し後にナイフを高温になるまで加熱すると、焼き戻しの効果が無くなる可能性があるのでやらない方がいいかも。念の為、再度ナイフの焼き戻しをしました。( ̄д ̄)焼き入れ前に柄を作ればよかった!

ナイフの刃を研ぐ

では、ナイフの刃を研いでいきます!(≧◇≦)1番大変な作業がキター

刃先と切先(刃の先端)の角度が違うので研ぐのが大変なのと、横手(刃先と切先の境にある線)を出すのに苦労しました。研ぎ終わるまで、2時間以上掛かってます。(´Д`)指が痛いぜ!
100均のヤスリからナイフ製作。刃をつける。

ナイフと柄を固定する

前回と同じように、銘を打ってみました。まぁ、柄とナイフをボンドで固定するので、柄を壊さない限りみる事は出来ないんですけどね。(゚Д゚)ノ意味ね~じゃん(笑)

では、ナイフと柄をボンドで接着させます。日本刀は目釘を使い茎と柄を固定してますが、自作したナイフの茎が細いので諦めました。( ̄▽ ̄)加工が面倒だったという点もある!

茎と柄に隙間があったので、柄を加工した時に出た木材の破片を挿し込み対処。(余った部分は切り取ります)また、柄には水性ウレタンニスを先に塗布済みです。

自作ナイフの完成!(リベンジ完了)

製作開始してから約3日ほど掛かり、やっと完成しました。(≧◇≦)メッチャ疲れた~

こちらが完成したナイフになります。ん~、日本刀に似てな・・・。とりあえず、それっぽくはなったので結果オーライ!(゚∀゚)日本刀のイメージだからね(錆止めに刃物油を塗布してます)
100均のヤスリからナイフ製作。完成!

ナイフの厚みは約2.5mmあるので、硬いものを切っても刀身は簡単には曲がらないと思います。

さっそくナイフを使ってみる

柄で使った木材の端材でフェザースティックを作ってみました。結果は、まぁまぁ!(笑)

切先の方でも切れるのか試してみた所、問題なく切る事が出来ました。逆に、切先を使った方が力を入れやすいので、楽に切れる感じがする。

ちなみに、前回自作したナイフと比較するとこんな感じ。(。-`ω-)bやはりデザインは重要!

まとめ

今回の自作ナイフは、前回自作したナイフより納得出来るものになりました!(=゚ω゚)ノイェイ

前回のナイフは簡単に作れるようなデザインにしましたが、今回の日本刀のようなデザインは加工する部分が増えるので作業が大変でした。特に、研ぐ作業が辛い。でも、前回作ったナイフよりもカッコイイし、見た瞬間どっちに刃が付いているか分かるので安全! ( ̄▽ ̄)前回のナイフは刃がどっちだったか分からなくなる

あと、ヤスリの形状は平型の方が作りやすかったです。半丸型と比べると平型の方が削る量が減ったし、ナイフに厚みを出す事が出来ました。また、曲面がないのでCクランプや万力で挟みやすい。

100均に平型のヤスリが売っていたので自作ナイフに再挑戦してみましたが、やっぱり大変でした!しか~し、世界で1本しかないナイフなので苦労した甲斐があったかな。使い道があるか分からないけど・・・。

補足 せっかくなので鞘も作ってみた!

どうせならナイフを納める鞘(さや)を作ってみました。フェザーステックを作った端材からギリギリ製作出来たので、ナイフの柄と木目が合っていると思います。( ゚Д゚)フェザースティック作るんじゃなかった!

ナイフに対し柄が大きいと感じたので小さくなるよう切りましたが、鞘を付けるなら柄も同じ大きさのままでよかったかも・・・。(;´∀`)もっと日本刀っぽさが出た可能性アリですな!

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