SONYの古い三脚『VCT-80AV』を改造!リモコンを外し木製のハンドルを取り付け。

SONYの三脚『VCT-80AV』改造完了。外したリモコンと比較。 レストア(修理や修繕など)失敗もアリ!

前置き

10月に入り肌寒い日が続いて季節はすっかり秋ですね。それで、秋といえば・・・運動会?

どうやら甥っ子の運動会があるようで、姉からビデオカメラの撮影係を頼まれました。親も参加する競技があるのと、スマホ撮影で忙しいんだとか。とりあえず、カメラマンを承諾!(姉のビデオカメラで撮影します)

しかし、肝心の三脚(質の高いもの)を姉も私も持っていない。私が新品の三脚を購入しても今後使用するか分からないので、間に合わせの壊れている三脚を中古屋で安く購入しました。

という事で、購入した三脚を使いやすいように改造していきます。(・ω・)ノ要らない部品を取っ払うぜ!

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中古で購入した三脚『SONY VCT-80AV』

こちらが中古で購入した三脚『SONY VCT-80AV』になります。3WAY雲台の各部が滑らかに動くのと、SONYという有名なブランドが決め手となり購入しました。なんとお値段、税込み¥900円。(≧▽≦)安い!

※3WAY雲台とは、『水平方向』『垂直方向』『カメラの向き(カメラの縦横)』を調整できる雲台です。

しかし、安いからには理由があります。ハンドルを固定している部分が壊れているようで、ボンドでガチガチに固定されている! ボルトとワッシャーも純正じゃないですね。(笑)

まぁ、3WAY軸とは関係ないハンドル(リモコン)を固定しているだけの部分なので、普通に使用するなら特に問題ないです。(´・ω・`)部品を無くしたのかなぁ?

ハンドル(リモコン)を外す

では、さっそくハンドルを外してみます。ボルトとワッシャーを外して、ハンドルを引き抜いてみました。

うわぁ~、ボンドを掃除するのが面倒くさそう。とりあえず、使用したボンドが弾性接着剤のようなので、剥がす事ができそうです。エポキシとかだったらムリだったかも。

ハンドルのリモコンは使えるのか?

姉が持っているビデオカメラを聞いてみると、SONY製だったのでリモコンが使えるのではないか!と思い調べてみました。結果は残念ながら対応していないっぽい。(姉が持っているカメラは『FDR-AX60』)

購入した三脚『VCT-80AV』のリモコン端子規格は【A/Vリモート端子】というもので形状が半円(かまぼこの形)になっています。しかし、最近のSONYビデオカメラは【マルチ端子】という別規格。

【A/Vリモート端子】→【マルチ端子】に変換するアダプターケーブル『VMC-AVM1』がありましたが、それも対応してませんでした。なので、リモコンは邪魔になるので取っ払います!

※端子規格の詳しい内容は公式サイトに載っているので各自で確認してください。

↓SONY製の三脚リモコンとカメラの対応表
https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/S1306240051625#qatopic_chapterAnswerContents_sectionHowto_2

ハンドルのリモコンを外す

リモコンが使えないと分かったので、ハンドルからリモコンを取り外すぞぉ~。リモコン裏にネジが3ヶ所あるので外していきます。本来はネジが4ヶ所らしいが、1本足りなかった。Σ(゚Д゚)なんで?

リモコンを開くとハンドルの軸とリモコン下側パーツがネジで固定されているので外します。(上側パーツにはリモコンの基板が固定されている)

こんな感じでリモコンが外れました。あとは、リモコンの代わりになるものを作ります。(リモコンの長さは約20cmでした)

木材のハンドルを製作する

色々考えた結果、やはり木材が加工しやすくてハンドルに向いていると思いました。なので、自作ナイフなどの柄を製作した経験を活かして、木材のハンドルを製作したいと思います。(笑)

という事で、ハンドルに合いそうな形をした欅(けやき)の枝を用意しました。ちなみに、敷地に生えてる枝を剪定したヤツです。( ̄▽ ̄)自作のカランビットナイフでも使ったぜ!

ハンドルの軸と木材を固定する

木材の長さを約20cmにカットして、ナイフで樹皮を剥きました。次はハンドルの軸を挿す穴の深さを決めます。(ハンドルの軸径は1cmでした)

穴の位置がだいたい決まったら、前回メンテナンスした万力に挟んで穴を開けていきます。使用しているドリルは100均の木工ドリルセットにあった1番大きいドリル10mmを使用。

ちなみに、欅は硬いので穴開けが大変でした。インパクトドライバーだと途中で止まってしまうので、ドリルドライバーを使用。木工ドリルは切れ味が悪かったので先端を砥ぎ直してやっと穴開けできました。

穴開けが終わったので、ハンドルの軸を固定するネジ穴を開けてからネジ止めをします。ハンドルの軸がどこまで入るかマスキングテープで印をして、ネジ穴の位置を決めました。

しかし、ここで問題発生! ネジ穴が上手くできたので試しにネジ止めしてみたら、手前のネジからバキッと音が鳴なり途中で折れちゃいました。(´Д`)ギャー、もうハンドルの軸を抜く事ができない!

ハンドルの軸を抜いてから握りやすい形に加工するつもりでしたが、抜けないのでこのまま加工に入ります。折れたネジと同じ径のドリルで穴開けする方法もあるが、面倒なのでしません!(笑)

木材をハンドルの形に加工

ディスクグラインダー(ディスクペーパー)で欅の部分を握りやすいように削って行きます。ハンドルの軸が抜けなくなったので、マスキングテープを厚く巻いて傷が付かないようにしました。ディスクペーパーを軸に当てないように注意しながら作業します!(`・ω・´)まぁ、余裕で当てたけどね

木材から上手く作れるか不安でしたが、結構いい感じのハンドルになりました。それで、木材の自然な色にするか染めるか悩んだ結果、毎度お馴染みの焼き加工で仕上げる事にします。三脚全体が黒色なので、ハンドルだけ色違いだとちょっと目立ってしまう。(´・ω・`)多分・・・

表面を焼いたあと、紙ヤスリ#120~240番で削り水性ウレタンニスで仕上げました。ハンドルの軸に注意しながら炙ったので焼きムラがありますが、これはこれでいい感じになったと思います。

欠損パーツとノブボルトを製作

三脚『SONY VCT-80AV』の画像をネットで確認した所、摘まむ部分があるボルト(ノブボルト)でハンドルを固定していました。しかし、どのような構造になっているのか分からなかったので自分なりに作ってみます。

まず、ボンドでガチガチに固めていた部分を清掃。先端の尖ったもので突くとボンドがポロポロと落ちたのでキレイに出来ました。清掃後は、内部のギザギザの型を取ります。(100均のお湯まるくんを使用)

ペットボトルを輪っかに加工し、型と合わせて100均のレジンを流しました。レジンを購入してから数年経つが、使用する時が無くていまだに残ってます。(´・ω・)レジンって期限あるのかなぁ

太陽光に当て硬化したらヤスリで形を整え完成。こんな感じでギザギザに合う内部パーツができました。気泡のせいで形が崩れましたが、見えない部分なので気にしない!( ゚Д゚)なんかパインアメみたいだ

次にハンドルの製作で余った欅からノブボルトを作ります。(ボルトは三脚に付いていたものをそのまま使用)

鑿を使い欅を摘みやすいように加工しました。中心にはボルトを埋め込むので、ボルトの頭より小さい穴を開けてから加熱したボルトを押し込むと楽に形を作れます。

あとは、100均の2液エポキシ接着剤で摘み部分とボルトを固定したらノブボルトの完成。

内部パーツとノブボルトが完成したので三脚にハンドルを固定してみたら、隙間が空いて固定できない事が発覚。なので、内部パーツとノブボルトの間にワッシャーが必要。(´・ω・`)あるぇ~

という事で、またまた端材の欅を使用しワッシャーを作りました。(;´д`)もう、木材の加工に疲れたぁ

ワッシャーを入れた事で、無事ハンドル固定する事に成功。(;´∀`)良かったー

これで、ハンドル回転させ自由な位置で固定する事ができます。(写真はハンドルを横にして固定している状態)まぁ、ハンドルを回転させる時はあまりないと思うんだけどね。最後に、ワッシャーとノブボルトに水性ウレタンニスを塗布したら三脚の改造完了です。

三脚『SONY VCT-80AV』の改造完了!

三脚の改造が完了しました。ハンドルが木材なので、三脚(アルミ)と合わないのでないか?と心配しましたが、そんなに違和感がなくて良かったです。(=゚ω゚)ノハンドルの表面を焼いて正解だった!

元々付いていたリモコンを並べてみました。自作したハンドルはボタンや配線がなくスッキリしてますね。リモコンは中が空洞で軽く安価な作りに感じますが、欅のハンドルはずっしりしていて高級感があります。

でも、リモコンより重量があるので垂直方向の軸を緩めると自重で下がっちゃいます!(笑) カメラを載せれば問題ないと思いますが・・・。

収納に関しては、たためるので問題なしです。収納袋はついてなかったので、別に購入する必要がありますね。

試しにカメラをセットしてみた!

久しぶりにペンタックスのデジタル一眼レフカメラ『K-S2』を出してきました。カメラをセットすると、自重で下がる事は無くなったので一安心。(コンデジとか小さいカメラだと下がる可能性あり)

望遠レンズを取り付けた状態でも大丈夫でした。という事で、甥っ子の運動会へ行ってきます。(/・ω・)/わ~

まとめ

改造した三脚のおかげて、無事に甥っ子の運動会を録画する事ができました!(。-`ω-)bやったぜ

実は昨年も運動会があったのですが、流行病で親しか参加できませんでした。今回は規制が無かったので、カメラマンとして甥っ子の活躍を見る事ができて良かったです。駆けっこはビリだったがよく走った!(笑)

録画で使用したビデオカメラは『SONY FDR-AX60』という最新のカメラなので、最初は三脚は要らないと思いましたが、ズームした状態でカメラ動かすと画面がクワングワンにブレて手持ちでは制御できませんでした。なので、三脚があって本当に良かったです。

しかも、三脚『VCT-80AV』は最大まで伸ばすと約167cmまで高くなり、他の方が撮影している上から撮影できたので場所取りにあまり困りませんでした。でも、こんなに大きくなる三脚を使用しているのが私しかいなくて少し恥ずかしかったです。(≧◇≦)ほとんどの方はスマホで撮影でした!

ちなみに、親父が昔に使用していた三脚がありましたが、3WAY雲台の動作が滑らかに動かずカクカクして使いづらいものでした。しかも、各雲台の稼働部からプラスチックが軋む音がしてカメラのマイクが拾ってしまう。その点、購入した三脚『VCT-80AV』は滑らかに動くので撮影しやすかったです。

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