柄が抜けた鍬を修理してみた!傷んだ部分を切り落とし新しい木材を追加。(柄は再利用)

切り落とした部分に新しい木材を取り付け。 工具、機械など

前置き

祖母が管理している畑は、春に植えた野菜の収穫が終わり野菜が少なくなりました。今年も収穫した野菜(玉ねぎやトマトなど)は料理で活躍。( ̄▽ ̄)逆に量が取れ過ぎて処分するのに困ったけど!

次は秋に植えて冬や春に収穫する野菜を育てるようですが、気に入っていた鍬(クワ)が壊れてしまったらしい。予備の鍬もあるが手に馴染んでないので、使いづらいとの話を聞きました。このままだと、鍋で活躍する白菜やネギの収穫が減るかもしれん。( ゚Д゚)それは困る

という事で、柄が抜ける鍬を修理していきたいと思います。(;^ω^)また柄の修理かい!

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壊れた鍬(クワ)の状態

こちらが問題の鍬になります。どうやら、柄の先端が経年劣化で細くなり刃部に固定ができなくなったのが壊れた原因っぽい。祖母が畑で使っていたら柄がすっぽ抜けたと言ってました。(´・ω・)あぶねぇ

そういえば、水が入ったバケツに鍬を浸けているのを何回か見ました。後から聞いてみると柄が抜けないように水に浸けていたらしいので、結構前から柄と刃部がグラグラしていたと思われます。

柄の先端にスケールを当ててみると、かなり凹んでいました。憶測ですが、水に浸けた事によって木材が柔らかくなり力が掛かる部分が凹み細くなったので柄が抜けたのではないか・・・。(゚∀゚)分からんけど!

水に浸ける事で一時的に柄のガタつきを押さえる事ができますが、水を吸った状態のままだと腐朽菌が繁殖したり、強度が下がるので止めた方がいいかも。(水を吸って木材の繊維が膨張するのでガタつきが収まる)

柄の修理開始!

※作業は自己責任でお願いします。また、怪我しないように注意。

柄の先端を確認してみると、凹んでいるだけで他に異常はありませんでした。木材が腐れていると思いましたが触ってもボロボロ崩れないし、腐れている臭い(カビ臭い感じ)がしなかったので再利用できそう。

なので、凹んだ部分を切り落として新しい木材を取り付ける方法で修理したいと思います。

凹んだ部分を切り落とす。(木材を加工)

凹んだ部分を切り取り過ぎると強度が落ちそうなので、約1cm切り落としました。

新しく取り付ける木材は、100均で購入した檜(ひのき)になります。畑の土が湿っている時もあるので、耐水性のある檜を選んでみた感じ? でも、木の固さはあまりない事をあとで知りました!( ゚Д゚)ありゃ~

切り落とした部分に新しい木材を取り付ける。

木ネジで固定する前に100均の2液エポキシ接着剤を塗布します。木工ボンドは水に弱いのでエポキシ接着剤を使用しました。でも、エポキシ接着剤は紫外線に弱いらしい。(´_ゝ`)知識不足・・・

エポキシ接着剤が硬化する前に両方の木材を合わせ、木ネジで固定しました。一応、木割れを防ぐために下穴を開けてからネジ止めしてます。

先端からはみ出した部分は切り落として、段差ができないようにヤスリで削ります。(防腐剤を塗布するので表面の汚れもできるだけ削る)

最後に腐朽菌対策として、先端の方だけ防腐剤(クレオトップ油性タイプ)を塗布しておきました。これで、柄の加工は終了! 

刃部と柄を組み合わせる

柄の加工が終わったので刃部と組み合わせようと思ったら、肝心の楔(くさび)が無い事に気が付きました。祖母に楔を知らないか聞きましたが、柄がすっぽ抜けた時に畑のどこかへ吹っ飛んだらしい。(笑)

飛んでいった楔を探すのが面倒なので、廃材の園芸パイプを潰して楔の代わりになるものを製作。1mmぐらいしかないけど、固定できるかなぁ?(`・ω・´)まぁ、イケるでしょ!

刃部に柄を挿し込み動かなくなったら楔を打って固定が完了。思っていたよりもガチガチに固定できたので、当分は柄が抜ける事がないと思われます。

鍬の修理が完了!

柄がすっぽ抜けた鍬の修理が完了しました。今回は柄を1から製作しなかったので、作業時間は約1時間しか掛かっていません!(=゚ω゚)ノ作業も簡単だったぜぃ

結構しっかり固定できましたが、檜やエポキシ接着剤の耐久性が分からないので、祖母には様子を見ながら使ってもらいます。

試しに使ってみましたが、特に異常はありませんでした。( ゚д゚)ウム

まとめ

とりあえず、祖母が気に入っていた鍬の修理が終わりました。祖母も『使いやすかった鍬なので、直って良かった!』との事。(≧▽≦)これで今年の鍋料理は安泰かな

修理してから1ヶ月ほど経ちますが、今の所は問題なさそうでした。泥汚れが付き水洗いを数回したようですが、防腐剤が塗ってあるので簡単に腐る事はないと思います。ちなみに、泥汚れで防腐剤を塗った部分が気にならなくなった!(笑)

あと、柄を抜けなくする方法として刃部と柄をネジ止めする方法やボルトナットで固定する方法もあるようです。でも、ネジやボルトが錆びると柄を交換したい時に大変になるかも。まぁ、ほとんどの方は柄を交換するより新しいのを購入すると思われるが・・・。(・ω・)ノ修理方法の良し悪しは自己判断!

補足 予備の鍬と修理した鍬を比較してみた。

予備として購入していた新しい鍬(数年前からあるヤツ)と今回修理した鍬を比較してみました。違いとしては、予備の鍬はステンレス製で修理した鍬は鉄製です。(修理した鍬には鋼が入っている可能性あり?)

予備の柄を見てみたら、刃部からかなり出ているし先端が大きい。 修理した方もこのくらい大きくした方がよかったかなぁ~。でも、刃部から出さない方が立置きしやすいです。

柄の太さを比べてみると、修理した方の鍬は長年使用しているので細くなっており、握る部分の表面がなめらかで手にしっくりくる。予備の鍬は祖母からすると太くて握りづらいかも。また、表面が粗くちょっと触り心地が悪い感じがします。(゚∀゚)祖母が使いやすいと言った理由はコレか!

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