東芝ディスクグラインダーを修理!(ロックナットとシャフトロック異常)

レストア(修理や修繕など)失敗もアリ!

前置き

いつも使っているディスクグラインダーの刃を交換しようとしたら、刃を固定しているロックナットが固着しているようで外せない! また、シャフトロックボタン(刃を交換する時に使うボタン)を押しても効かず、シャフトが回る状態になりました。(´Д`)刃の交換が出来ない~

という事で、ディスクグラインダーを修理してみます!(・ω・)ノ直せるか挑戦するぞぉ

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ディスクグラインダーの状態

こちらが刃の交換が出来なくなったディスクグラインダーです。

メーカーは東芝(TOSIBA)で型番は『DGD-100D』。よく分かりませんが、10年以上昔の道具だと思われます。( ̄д ̄)ネットで発売日を調べたけど分からなかった!

シャフトロックボタンを親指で押して、専用レンチで反時計回りに回すとロックナットが緩むんですが、力を入れてもびくともしない。力を入れ過ぎると今度はシャフトロックが効かず回ってしまう状態。(シャフトロックボタンを強く押していても押し戻される)

ロックナットが緩まない

ロックナットが全く回らないので、CRCを塗布してみました。しかし、外れず効果なし。

バーナーで炙ってみましたが、これでも外れませんでした。Σ(゚Д゚)どうなってんだ

ディスクグラインダーを分解する

※作業は自己責任でお願いします。また、ケガには注意しましょう!

全く外れる気配がないので、最終手段の分解をする事にしました。(/・ω・)/おらぁ~

では、側面にあるプラスネジ6ヶ所外します。

次にホイール(保護カバー)を固定しているプラスネジ2ヶ所を外したいが、刃が邪魔!

交換してほとんど使っていない刃ですが、折ってネジを外す事にしました。(´Д`)もったいない

これで、外装を外す事が出来ました!(;^ω^)グリスがカピカピになってる~

無理やり刃を外す

シャフトに直接スパナを噛ませて専用レンチで回す事にしました。(シャフトロックする所だけ四角になっているのでスパナを掛けられる)しかし、目一杯の力を入れたのに回らない!( ̄д ̄)力が足りないのかぁ?

最終的に、スパナが動かないように万力で挟み固定し、専用レンチにパイプを挿して延長させました。てこの原理を使えば外せるだろう・・・。結果、専用レンチが曲がった!( ゚Д゚)なんでだ~

そのあと、CRCやガスバーナーを使ったり奮闘した結果、ロックナットを外す事に成功!( ;∀;)外れたぁ~

なぜ、専用レンチが曲がるほどロックナットが固着していたんだろう?実は思い当たる節があります。

ディスクグラインダーの刃を交換する時に、刃に付いていた説明のシールを剥がして取り付けしました。粘着力が落ちて簡単に剥がせる状態だったので、邪魔だから剥がしたんですよねぇ~。

しかし、刃にシールの粘着物質が残っており、そこにロックナットを締め付けたので圧着した可能性があると思いました。(;´∀`)シールが剥がれそうなら取っちゃうよね!

なので、刃に付いていたシールを剥がす場合は、刃に残った粘着物質を取り除いてから使用した方がいいかも。

新たな問題発見!(シャフトロックが壊れてる)

ロックナットが外れて喜んでいましたが、新たな問題を発見。それは、シャフトロックするパーツにヒビが入っていました。これのせいで、シャフトロックが出来なかったみたい。(;´д`)えぇ~

この部品を簡単に説明すると、丸い穴が開いた部分にシャフトがあって、シャフトロックボタンを押すとスライドして四角になっている部分でシャフトがロックされるようになってます。写真に写っている転がったシャフトを見てもらうと、中間に四角い部分がある事が分かると思います。

シャフトロックの凹凸(掴んでない方)がある部分にバネがセットされており、押した状態にしないとシャフトロックが掛からないようになっている。

ディスクグラインダーの分解完了

とりあえず、ディスクグラインダーの分解が終わりました。パーツがたくさん使われていると思ったら、案外シンプル。(ブラシ付きモーターなので構造がシンプルだったみたい)

しかし、専用レンチは曲がっているしシャフトロックパーツにはヒビが入っているし直せるのか・・・

シャフトロックパーツの修理

シャフトロックのパーツをよく見ると、ヒビが1ヶ所だけではなく4ヶ所もありました。はんだ付けで直そうかと思いましたが、強度があるのか不安。なので、ちょっと大変ですが溶接してみます。

溶接したらこんな感じになりました。(笑) 点付けを繰り返し溶接して鉄工ヤスリとリューターで削って形を整えたんですが、めっちゃ下手くそ。(;´∀`)小さいパーツの溶接は大変ですね。

四角の部分にシャフトに入らなかったので、何回か削って微調整。(シャフトの方にも傷があるので上手く入らない)少しガタツキがありますが、入るようにはなりました。(;^ω^)シャフトロックさえ出来ればいいのだ!

各パーツ清掃と組み立て

せっかく分解したので、各パーツを清掃します。外装は中性洗剤で洗って油やホコリを落す!(洗浄する前にグリスは拭き取ってます)

モーターに付いていたホコリはエアダスターで飛ばしました。それと、ブラシ付きモーターなのでコミテーター(ブラシが当たる部分)をずらしてブラシの残量確認したら、減ってなかったのでこのまま使います。(赤色で矢印した四角のヤツがブラシ)

ギア部分に塗布するグリスを持ってないので、カピカピのグリスに高級オイルを添加させて再利用。

曲がった専用レンチは、曲げた時と同じやり方で戻しました!(万力で挟んでパイプを使いてこの原理で曲げる)多少の歪みはありますが、ロックナットを取り付け取り外し出来るので問題ないと思います。

ディスクグラインダーの修理完了

ディスクグラインダーの修理が完了しました。あとは、実際に使えるかどうか・・・。

動作チェック

さっそく電源を繋いでスイッチON!(/・ω・)/そぉい 取り付けた刃(多羽根ディスク)が正常に回転しているので、動作は問題なさそうです。

問題は、刃の交換が出来るのか! シャフトロックボタンを押して専用レンチでロックナットを回します。

結果、しっかりシャフトロック出来るようになり、問題なく刃の交換が出来ました!(≧▽≦)ヤッター

まとめ

無事、ディスクグラインダーを修理出来ました!(・ω・)ノ買い替えなくて済んだ

刃が交換できなくなって、ロックナットを外そうとして専用レンチが曲がった時はもう修理は無理だと思いました。でも、何とか外せたのでよかったです。(´Д`)マジで固かった

それと、シャフトロックは前から違和感があったので、今回のロックナット固着で止めを刺した感じだと思います。専用レンチで力一杯回したのでシャフトロック部品にヒビが入った可能性あり!

あと、このディスクグラインダーを調べたら、中古で¥2,000円ぐらいで売ってました。なので、まだ部品どりが出来る。まぁ、最新のものを買った方がお得だと思うけど。( ̄▽ ̄)個人的に変速付きが欲しい

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補足 製造年が分かりました

ディスクグラインダーを入れている箱の底に説明書が入ってました。(゚∀゚)お~

ペラペラめくってみると検査合格印?があり、その下に『98.11.A』と記載されているので、1998年11月に製造されたものだと思います。Σ(゚Д゚)約23年前に作られたのか!

あと、カピカピのグリスだとギアの摩耗が心配だったので、ホームセンターから買ってきたモリブデングリスを塗布しました。ベアリング部分にも塗ったら、使用時の振動や騒音が消えてビックリ! やはり、機械の潤滑は重要ですね。(∩´∀`)∩かなり使いやすくなった!

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