後輪が折れた三輪車をプラスチック溶接で修理してみた!(専用工具なし)

波の形に加工した針金を折れた部分に溶着。(背面) レストア(修理や修繕など)失敗もアリ!

前置き

遊びに来ていた姉からいきなり『三輪車を直して!』と言われました。(甥っ子が乗っている三輪車)

パンクとかなら自転車屋に行って直してもらえばいいのでは?と話したら、『後輪が折れたから自転車屋じゃ無理だと思う』と返答。後輪が折れる・・・。( ̄д ̄)どゆこと

という事で、後輪が折れてしまった三輪車を修理してみました!(/・ω・)/おりゃぁぁぁ

関連記事
電源コードが断線したヘア アイロンを修理してみた。(コードをはんだ付け)

三輪車の状態

こちらが後輪の折れた三輪車です。この角度から見ると何処も壊れてないように見えるが・・・。

真上から見ると右後輪が折れてるぅ~。Σ(゚Д゚)これ直せるかぁ?

ちなみに、何故こうなったのか聞いたら甥っ子が家の前で遊んだあと片付けせずに放置し、仕事から帰ってきたお父さんが車でバック駐車した時に轢いたようです。車高が高かったので車は無傷でしたが、三輪車は後輪がポキっと折れたとの事でした。(´・ω・`)片付けと車の後方確認は重要!

三輪車の修理開始!

※素人修理なのでマネする際は自己責任でお願いします。それと、ケガには注意!

折れた部分の癖を直す

後輪のフレームは金属だと思っていたら、プラスチックでした。金属だったら溶接すればいいんですが、プラスチックなのでどうしようかなぁ。(;^ω^)これは自転車屋でも直してくれないヤツ!

とりあえず、折れた部分のプラスチックに癖が付いているので正常な位置に戻します。ヒートガンで温めながら元の位置まで戻し、冷やす事で癖がある程度取れました。

プラスチックに針金を埋め込む(プラスチック溶接)

プラスチックの補修方法を調べてみると、プラスチック溶接という方法を見つけました。やり方は、割れた部分に波型の針金を埋め込む事で割れを止めるというもの。(゚∀゚)なるほど~

しかし、専用の道具を持って無いので針金とガスバーナーを使い無理やり溶接してみます!(笑) 専用工具の正式名称が分かりませんが『ホットステープラー(ホッチキス溶接機)』と検索すると出てきました。

工具を使いステンレスの針金を波型に加工。(/・ω・)/エッホエッホ

そのままの状態だと柔らかいので、ガスバーナーを使い焼き入れをしました。これで多少は硬くなったかな?

針金を埋め込む前に仮合わせして長さを調整。また、折れた部分が曲面になっているので、針金の端が浮かないように曲げておきます。

では、針金を挟み赤くなるまでガスバーナーで加熱!(=゚ω゚)ノファイヤー

あとは、折れた部分に押し付けていきます! 1回で埋め込む事が出来ない時は、2~3回繰り返しました。プラスチックに押し付けるのが意外と難しい。( ̄д ̄)ん~これでいいのかなぁ

強度を出すために、3方向に針金を埋めてみました。

プラスチックを溶かして溶接部分を埋める

このままだと針金が見えるので、プラスチックを溶かして針金を隠します。ちょうど同じような色のロープ(プラスチック製)があったの使ってみました。

プラスチックを溶かす用のはんだごてを持って無いので、ライターで炙って直接つける荒業。ゴツゴツしてますが、まぁいいっか!(笑)

修理完了!しかし、試し乗りしてみたら・・・

これで修理完了しました!(∩´∀`)∩あとは、甥っ子に渡すだけだぜぃ

しかし、このまま渡していいものか? もし甥っ子が乗って壊れてケガをされては困る。念の為、荷重テストをしてみるか! しかし、これが悲劇の始まり・・・

最初は手で押してみて大丈夫だったので、地面に足を付けた状態で乗ってみました。それでも大丈夫だったので、『大人でも三輪車に乗れるのでは!』と調子に乗って全体重を掛けたらムニャ~っと嫌な感じが・・・。

はい、やっちまいました!(笑) 修理した部分が成人男性の体重に耐えきれずヒビ割れ。(背面と天面は無事で表面だけ割れました)という事で、再度修理します!(´Д`)ちくしょう・・・

※ちなみに、三輪車の商品説明では1~5歳まで乗れるようでした。(5歳男子の平均体重が16~18kg)

再度、折れた部分を修理する

なぜ割れたか確認してみると、埋め込んだ針金の末端が横に掛かる力(赤色の矢印)に弱いのではないかと思いました。なので、針金の形を変えて再度埋め込んでみます。

針金を大きくし末端の横方向に掛かる力に耐えらるような形にしてみました。これを同じようにプラスチックに埋め込みます。(゚∀゚)うん〇だぁ~

エポキシパテで埋めて塗装

溶かしたプラスチックがパリパリと剥がれてしまうので、100均で売っているエポキシパテを盛りました。(溶かしたプラスチックと三輪車のプラスチックの相性が悪いみたい)

あとは、ヤスリで削って形を整え艶消し黒のラッカースプレーで塗装!(・ω・)ノ下地(プライマー)も使用

三輪車の修理完了!

修理完了後の写真を撮らずに甥っ子に返してしまったので、約半年後の写真になります。<(_ _)>すみません

修理してから約半年経過しますが、問題なさそうでした。それと、この三輪車は後輪にある鉄の棒(写真の赤色矢印)を外すと、後輪が後退し二輪車のように変形するとの事。Σ(゚Д゚)知らんかった!

甥っ子が二輪車状態でも乗れていたので、成長したなぁ。( ゚д゚)ウム

まとめ

最初は無理かもと思いましたが、なんとか三輪車の折れた後輪を修理する事ができました。(´▽`)よかった~

プラスチックの溶接は初めての作業で、針金を加熱して押しつけるだけじゃん!と思っていましたが、実際に試してみると針金の加工や押し付けている途中で針金が冷め上手く溶け込まないなど意外と大変。今思うと、100均のはんだごてをプラスチック溶接ように買ってもよかったかもしれない。

なので、車のバンパーなどしっかり修理したい場合は、専用工具の『ホットステープラー(ホッチキス溶接機)』を購入した方がいいです。(針金も沢山種類があり状態によって使い分けできる)

最後に、三輪車に乗る甥っ子の笑顔が見れたので修理してよかったと思いました。そのうち、ペダルがある自転車に乗る時が来るので補助輪を早く外せるように頑張れ~。( ゚Д゚)登竜門じゃ!

タイトルとURLをコピーしました