前置き
前回、小屋から発掘された『KOSOKU ディスクグラインダー HSF350』を分解しました。結果、電源コードの交換と一部壊れた場所の修理で動かせるかもしれない!( ̄▽ ̄)多分ね
という事で、各パーツの清掃も行いながら修理して行きたいと思います。(・ω・)ノおー
前回記事
レトロ工具『KOSOKU ディスクグラインダー HSF350』を修理する! 分解編
関連記事
東芝ディスクグラインダーを修理!(ロックナットとシャフトロック異常)
ギアケースを分解清掃
※【注意】作業は自己責任でお願いします。また、素人作業なので間違がある可能性アリ!
割れたギアケースを修理する前に、油とホコリでベタベタするため分解清掃していきます。中に入っているグリスが真っ黒になっている!( ̄д ̄)これは酷い
ギアケースのイモネジ1ヶ所、六角ボルト4ヶ所、ベアリングナット2ヶ所を外して分解。(各部名称は間違えていると思います)
想像していた通り、グリスはカピカピになっていました。パーツクリーナーだと大量に消費するので、灯油で洗って行きます。(/・ω・)/ゴシゴシ
こんな感じでキレイになりました。それと、前回ディスク(砥石)の外し方を間違えたのでシャフトのギアを壊してないか心配でしたが、確認した所問題ありませんでした。( ̄▽ ̄)よかったぁ~
エポキシ接着剤でギアケースを修理
ギアケースがキレイになったので、割れた部分の修理をします。はんだ付けで固定しようと試しましたが、全くはんだが乗らない。もしやと思い磁石に近づけてみると引き寄せられないので、材質がアルミだという事が分かりました!Σ(゚Д゚)はんだ付けは出来ないじゃん
アルミ専用のはんだを使用すれば固定できるようですが持ってない為、『JBウェルド(エポキシ接着剤)』で接着します。強度に不安がありますが、大きな力が加わる部分ではないと思うので大丈夫なはず。
翌日、エポキシパテが完全硬化しました。はみ出た部分はヤスリで削り整えて、ギアケースの修理完了!
モーターシャフト(ベアリング)のグリスアップ
モーターシャフトについているベアリングのグリスを新しくします。ベアリング交換も考えましたが、ベアリングプーラー(ベアリングを外す工具)が必要だし、合うベアリングを探すのが面倒なので止めました。(笑)
このままだとベアリングが見えないので、先端についているナットを外して分解します。(ベアリングは冷却羽根?前に1個、シャフトの末端に1個、計2個あります)
ベアリングに残っていた古いグリスはパーツクリーナーで落とし、モリブデングリスを入れました。ベアリングにはシールドが付いてなかったので、横からグリスをたっぷり塗布!(もう片方のベアリングにも同じように塗布)でも、高速で回転するもののグリスは少なくていいみたい。( ゚Д゚)えぇ~
※調べた所、ベアリングのグリス量は30~60%が良いみたいです。高速で回転するものは、グリスを入れ過ぎると熱が発生してグリスの劣化が早まったり漏れ出す事があるので量を少なくする。低速で回転するものは、異物混入防止の為に多めに入れるらしいです。(´・ω・`)知らんかった
まぁ、やり直すのが面倒なのでグリスたっぷりのまま作業続行!(=゚ω゚)ノキニシナ~イ
モーターの配線整理とハウジング清掃
電源コードを交換する前に、配線がどこに繫がっているのか整理しました。これで、配線を切っても結線する時に迷わないはず。(´_ゝ`)意外と面倒な作業だった
どうせならハウジング内部もキレイに掃除したいと思ったので、モーターのコイルを外してみます。コイルはマイナスネジ2本で固定されていました。
簡単に外せると思いましたが、中々抜けない。途中で止めよう思いましたが元の位置に戻らなくなったので、CRC潤滑剤を塗布して当て木をしながらハンマーで叩き無理やりコイルを外しました。コイルの一部が少し凹んだので壊れてないか心配です。(;^ω^)とりあえず外せて良かった
モーターのコイルが取れたので、ハウジング内部を清掃。パーツクリーナーで簡単にキレイにできました。
各パーツの修理と清掃が終わったので、あとは新しい電源コードを結線しながら組み立てていきます。
新しい電源コードを取り付ける
ホームセンターに行って、三芯コード(VCTFコード?)を購入して来ました。他に圧着結線する時に使う閉端子も購入。(;´∀`)アース線を使わないけど三芯コードを選びました!
では、電源コードの配線を結線していきます。配線を整理した時に付けたマスキングテープを確認しながら閉端子で圧着。購入した閉端子の説明にも書いてありましたが、配線同士をより合わせてから圧着する必要があります。(閉端子のサイズもあるので購入する前に確認)
あと、念の為いつでもアース線を取り出せるような配線しておきました。
結線が終わったので、取っ手の中に収めます。でも、購入した閉端子が元々ついていたものより大きかったので、取っ手の中がギチギチ。(゚Д゚)ノ押し込め~
モーター部分だけ組みあがったので、動作テストをしてみました。モーターのコイルを無理やり外した時の凹みが心配でしたが、問題なく動作!(≧◇≦)うぉ~力が強いぃ~
※分かりやすいように、シャフトの先端にマスキングテープを巻いてます。
ギアケースを取り付ける
ギアケースの中に入るシャフトのベアリング2個にグリスをたっぷり塗布。(笑) ちなみに、写真のシャフトにある凹みに工具(スパナやレンチなど)を挿し込んでシャフトロックしディスク交換をするみたい。
ギアケースの中にもグリスを入れました。(モーターシャフトのギアとギアケース内部にあるシャフトのギアが噛み合う部分)ここのグリス量が分からなかったのでテキトウです。入れ過ぎると漏れてくると思ったのでたっぷりは入れてません。(。´・ω・)?適量はどのくらいなんだ
ディスクグラインダーの修理と分解清掃が完了!
『KOSOKU ディスクグラインダー HSF350』の修理と分解清掃が終わりました。(*´▽`*)わーい
交換した部品は電源コードと結線した閉端子しかないので、修理費用は¥1,500円ぐらいだったと思います。しかし、電源コードだけ新しくて違和感がありますね。(・ω・)ノコンセントプラグは元々付いてたものです
実際に使ってみる
さっそくディスク(砥石)を付けてみたら、保護カバーと接触する。( ゚Д゚)なんで? それと、ディスクグラインダー本体が大きいので砥石のサイズも大きいのかと思ったらそうでもなかった。前回メンテナンスした東芝のディスクグラインダーと同じ100mmサイズ。
とりあえず、ワッシャーを2枚取り付けて高さ出し保護カバーとの接触を回避しました。もしかしたら、研削砥石専用になっているのか? それか、切断砥石専用のホイルワッシャーがあるのか?
※研削砥石を持っていないので無理やり切断砥石を付けましたが、危険な行為なのでマネしないで下さい。
とりあえず、ディスクグラインダーは問題なく使用できるようです。怖いので鉄骨に軽く当てるだけで切断は行いませんでした。(・ω・)ノ安全第一!
後日、研削砥石をセットしてみると保護カバーに接触しない。という事で、このディスクグラインダーは研削砥石専用機として使います。
まとめ
レトロなディスクグラインダー『KOSOKU ディスクグラインダー HSF350』が無事復活しました!
ホコリまみれで電源コードの芯線がむき出しの状態でしたが、モーターやギアなど重要なパーツに異常が無かったのでなんとか修理出来ました。前回メンテナンスした東芝のディスクグラインダーがあるので、こちらはサブ機として使用して行こうと思います。( ゚д゚)ウム
それと、最近のDIYブームで工具業界が盛り上がっていると感じます。新しい工具が色々出てきて『欲しいなぁ~』と思いながら工具紹介動画を見ている今日この頃。(´・ω・`)お値段が高くて購入は無理!
リサイクルショップでも古い工具の取扱いが増え、お手軽な値段で購入する事が出来るようになりました。しかし、古い工具を使用するには注意が必要だと思います。古い工具が悪いという事ではないですが、新しい工具と比べると安全性が低いです。
特にディスクグラインダーは危険な工具の上位。新しいものには『再起動防止機能』や『キックバック軽減機能』などついてますが、古い工具は安全機能がついてません。また、経年劣化した部品の交換が必要な可能性があります。なので、古い工具を使用する場合はリスクを考慮し安全対策を行いながら使用しましょう。
まぁ、素人の私が言えたものではないのですが。<(_ _)>偉そうにしてすみません
補足 前回の東芝ディスクグラインダーと比較してみた!
前回メンテナンスした東芝のディスクグラインダーを横に置いてみました。見て分かる通り、KOSOKUディスクグラインダーの方が本体やモーターが大きい事が分かります。重さを測ってみると東芝製が約1.5㎏、KOSOKU製が約3㎏だったので倍の重さがありました。(;^ω^)どおりで重いわけだ!
東芝製は軽く握りやすいので取り回しが楽。KOSOKU製は重いがモーターが大きいのでトルクが強く研削作業に向いていると思います。でも、やはり重いのは使い難いのでサイドハンドルが欲しいかなぁ。小屋を探したけどハンドルは見つかりませんでした。( ̄д ̄)そもそもハンドルが無いモデルなのかも?