前置き
秋シーズンに紅葉がキレイだったので、山に散歩しに行きました。すると、クルミが大量に落ちている!という事で、果実付きの状態で拾ってきました。何か作れないかクルミの成分を調べるとタンニンが含まれているらしい。『もしかして、お茶タンニンと同じような効果があるのかも?』と思ったので実験してみます!(※去年の秋に行った話になります)
注意事項
作業は自己責任でお願いします。(素人が調べた内容なので間違えている可能性がアリ)また、果実や山菜などの採取は違法になる可能性があるので注意!
私の場合は、山畑に行く道にクルミが落ちていて近所の方(所有者)から『誰も食べないし、車のタイヤが滑るから大量にもってけ!』と許可を頂きました。(笑)
拾って来たクルミ
こちらが拾って来たクルミです。実ができるだけキレイな状態のものを選びました。(・ω・)ノ
本当にクルミ?と思うかもしれませんが、果皮(種を包んでる部分)を剥くと見た事あるクルミになると思います。(種類はオニグルミかな?)
クルミを仕分けする
クルミを『種子(種の中身)』『種の殻』『果皮(種を包んでる部分)』に分けました。今回使うのが、種の殻と果皮になります。調べてみると、果皮にはタンニンやユグロンなどの成分が含まれているみたい。(ユグロンは布やインクの染料などに使われているみたいですが、除草剤にも使われているようなので注意が必要かも)
種子の部分は、ジップロックに入れ保存していたらカビが生えてしまいました。なので、畑の撒いて肥やしになってもらいます!(;´∀`)水分を飛ばさないとダメだったのかなぁ?
水を加えて加熱する!
ネットで調べてみると、どうやら胡桃(クルミ)染めという染物があるらしく、その染色液を作るにはクルミの果皮を煮て抽出するようです。という事は、お茶と同じで煮ればタンニンが抽出できるかも・・・? とりあえず、水に付けておいた方が成分が出そうな気がしたので水を入れて一晩放置。(殻にもタンニンが含まれているようなので一緒に入れてみた)
次の日、鍋の蓋を開けたら中身が真っ黒になっていてビックリ! 多分、ユグロンという成分が水に溶け出たものだと思われます。Σ(゚Д゚)すげぇ
さっそく、自作した七輪に乗せ火に掛け煮ていきます。→七輪が気になる方はこちら。
アクのようなのもが出るので取り除きながら約1時間ほど煮詰めてみる事に。ちなみに、殻は入れないほうがよかったかも! なんかものすごく臭い匂いが出る。(;´д`)例えると草食動物のフンのような臭い
クルミの染色液が完成?
~1時間後。抽出が出来たと思うので、鉄くぎを入れてタンニンと反応するか試してみました。
真ん中にある窪みから先端を染色液に付けてみたんですが・・・色が付いただけのような? 結果、コーヒーミルをレストアした時のような、お茶タンニンでした錆止めとは違う感じがします。(´・ω・)錆止め効果はないかも
果皮や殻が入ったままなので染色液だけ取り出すためにタオルで濾します。
濾した染色液は、空き瓶に入れて保存する事にしました。(゚∀゚)なんかカッコイイ!
軍手を染めてみる
空き瓶に入らなかった染色液がもったいなかったので、軍手を染めてみる事にしました。
軍手に染色液を染み込ませて、次の日まで放置します。本来は加熱する必要があるみたいですが、分からなかったのでテキトー。(詳しい染め方は各自で調べて下さい!)
次の日、水で洗い天日干しをして完成したのがこちら。(;´∀`)軍手だと汚れているようにしかみえない!
左がクルミ染めした方で、右が新品の軍手になります。(゚∀゚)比べてみると結構染まっている!
まとめ
実験してみた結果、鉄の錆止め効果はあまり無いかも。( ̄▽ ̄)
クルミの実から染色液を作ってみたんですが、やはり染色で使うのがいいみたいです。 個人的に使い道を考えてみた所、木材を染める時やユグロンという成分が他の植物の成長を阻害する効果があるみたいなので、除草剤として使えるのかもしれない。(化学には詳しくないので間違えてる可能性アリ)
あと、染色液を瓶詰してから数日後に開けて確認したら全然臭くなくてビックリ。逆に美味そうな匂いなので飲めそう。(`・ω・´)飲まないけどね!
クルミ染めの詳しいやり方はネットに載っているので、クルミの木が近くにある方など試してみては!(お子さんと一緒にすると楽しいかも)