SONY製ラジカセ『CFS-V5』の清掃と修理が完了!(一部塗装も実行)

SONY製ラジカセ『CFS-V5』の分解清掃と修理が完了。 レストア(修理や修繕など)失敗もアリ!

前置き

前回、1984年9月発売のSONY製ラジカセ『CFS-V5』を分解しました。野外放置で雨ざらしだったので、内部の部品は壊れている可能性がありましたが、意外と状態が良かったので簡単に直りそうな感じ?

という事で、今回は各パーツの清掃と修理をして組み立てを行い完成させたいと思います。果たして、雨ざらしになったラジカセは起動出来るのか!(`・ω・´)動いてくれぇ~い

前回記事
野外放置で雨ざらしのSONY製ラジカセ『CFS-V5』を分解してみた!

外装パーツの清掃!

前回分解した状態がこちらになります。<(_ _)>画質が悪くてすみません
SONY製ラジカセ『CFS-V5』分解完了。

では、さっそく作業に取り掛かります。雨ざらしで土や砂が付いた外装は洗浄!(/・ω・)/おらぁ~(前回分解した時に外装に付いていた金物は外してます)

落ち難い汚れはメラミンスポンジを使いました。錆びの跡は落ちませんでしたが、ある程度目立たなくなったので良しとします。(メラミンスポンジはプラスチックにキズを付けるので注意!)

外装が洗い終わったので小屋で乾燥させていると、カセットテープの扉に油性ペンが当たった跡を発見!近くにあった除光液で落とす事にしました。(´・ω・)メモ取る時に当たった?

アルミの部分は除光液で落とせましたが、アクリル板?の部分は除光液だと溶けて白くなる可能性があるので使う事ができない。( ̄д ̄)ん~どうしたものか!

削れば落ちんじゃね?と思ったので、極細のコンパウンドを使い磨いてみる事に。結果、油性ペンの跡を落とす事が出来ました。ついでに全体を軽く磨いておこうっと!(/・ω・)/フキフキ

カセットテープユニットの清掃

天面に付いているボタンなどは、長年のホコリと雨のせいで汚れがへばりついている状態。なので、テープユニットに付いているボタンを洗浄する為、チューニングスケールを外してみます。

チューニングスケールを外すと、各ボタンはプラスネジで固定されていたので簡単に外せる事が分かりました。あとは、サクッと外して洗浄したいと思います。(洗浄作業は下記)

ボタンを外すと隙間にホコリがビッシリ!濡らしたウエスで清掃。Σ(゚Д゚)長年の蓄積 

メイン基板の清掃

メイン基板に付いているボタンも汚いので外していきます。

基板を拡大して見るとこんな感じです。Σ(゚Д゚)メッチャ汚い! なんか丸い変なパーツが付いてると思ったらマイクでした・・・。基板にはんだ付けされているので、外さず硬く絞ったタオルで汚れを拭き取りたいと思います。まぁ、録音機能は使わないので個人的に使えなくても問題ないかな。

ボタンは摘みだけ外れるようになっていたので簡単に外せました。(引っ張ると外れる)

基板の細かいホコリはエアブローでキレイにしておきます。

スピーカーのホコリ取り

スピーカーに付いたホコリもエアブローで飛ばします。取れないホコリは濡らしたウエスで拭き取りました。

各ボタンを洗浄

汚れが酷いので、中性洗剤と歯ブラシを使い洗っていきます。(/・ω・)/ゴシゴシ

こんな感じで、かなりキレイになりました。追加でスピーカーのパーツとラジオのチューニングする時に使うギアも洗浄。(`・ω・´)新品みたいだ!

金物パーツの錆止め

金物パーツに錆びが発生しているので、錆転換剤を塗って対処します。雨の影響なのか、意外と錆びている部分がありました。( ̄д ̄)もしかしたら、湿気で錆びたのかも?

アンテナパーツ(写真の中央)やヒートシンク?(長方形の鉄板)は、電気が流れたり放熱させる機能が妨げられないように、アンテナと接触しない部分や錆びてる縁側のみ塗布。

スピーカーグリルとラジカセの取っ手パーツを塗装

スピーカーグリルにキズが付いて、母材の金属が錆びている状態でした。なので、錆びた部分だけヤスリで削って下地を作り、全体をラッカースプレーで塗装。(仕上げに艶消しクリアを使用)

ラジカセの取っ手のプラスネジが錆びているのと、両サイドの鏡面パーツがボロボロなのでこちらも塗装します。プラスネジは錆転換剤を塗布して対処。

鏡面パーツは触るとポロポロと剥がれてきます。(。´・ω・)?塗装じゃなくてフィルムっぽい

紙ヤスリで下地を出してから塗装しました。最初は鏡面に似せるためシルバーで塗装しましたが、かなり違和感が・・・。なので、スピーカーグリルと同じブラックで塗装。(;^ω^)塗装が垂れちゃったけどキニシナイ!

カセットドアのダンパー修理(プラスチックの接着)

分解の時に詳しく説明していませんでしたが、外装のカセットドア(カセットテープをセットする扉)に付くピストンみたいなパーツを折っちゃいました。なので、扉が勢いよく開く状態に。(笑)

このパーツは、写真に書いた図のような動作をします。簡単に説明すると、扉が勢いよく開かないようにするダンパーみたいな役割をする部分かな。(分かり難くてすみません)

瞬間接着剤で固定すればOKだと思っていたら、意外と扉の勢いが強くすぐに取れました。なので、プラリペアでガチガチに固定。これで大丈夫なはず!( ゚д゚)ウム

各パーツを組み立て(仮組で動作チェック!)

各パーツの清掃が終わったので、組み直したいと思います。(;^ω^)起動してくれるかなぁ~

仮組状態で起動テストをしてみました。使い方が分かりませんでしたが、左側にあるスイッチの3番目(上下するスイッチ)をラジオにすると電源が入りLEDが光りました!(゚∀゚)おおっ

チューニングを合わせるとラジオが流れ始めたので、ラジカセは壊れてなかったぁ~!(≧▽≦)ヤッター

組み立て完了!しかし問題が・・・

ウキウしながら最後まで組み立てました。貰って来た時から比べると、かなりキレイになりましたねぇ~。あと、スピーカーグリルを塗装した事により全体が引き締まった感じがします。

背面はこんな感じです。作業で説明してませんでしたが、アンテナもコンパウンドで磨いたのでピカピカになりました。錆びていたネジも転換剤を塗ったので簡単には錆びないと思います。

ラジオを数十分聞いてみましたが、特に問題ありませんでした。スピーカーの音もしっかり聞こえる。

あとはカセットテープが聞ければOK!さっそく聞いてみよ・・・。ん、テープが動いてない。(´゚д゚`)えぇ

カセットテープユニットの接点清掃

という事で、テープユニットを外すとこまで再度分解しました。(笑)

テープユニットの再生ボタンが動作する部分を辿ると、テープユニットの背面にある基板が怪しい?

基板を外してみると、銅板の部品がありました。どうやらこれがスイッチのようで、再生ボタンを押すと写真の図のように銅の板が接触する事で電気が流れるみたい。接点部分を確認すると、少し汚れていたので紙ヤスリで削ったあと接点復活剤を塗布してみました。(´・ω・`)これで直るかな?

再度組み直して再生ボタンを押すと、モーターが動いてリールハブを動かす部分が回転しました。という事で、接点不良が原因だったようです。(;´∀`)部品が壊れてなくて良かったぁ

メイン基板のランド補修

他に異常がないか調べてみると、今度は電源基板のコネクタが刺さる部分がグラグラする事に気づきました。背面のはんだを部分を確認してみると、ランドが剥がれている!(´゚д゚`)ヤバイ

はんだをやり直したあと、ランドが浮かないようにレジンで固めて対処しました。

SONY製ラジカセ『CFS-V5』の修理完了!

※録音機能は確認していないので、動作するか分かりません。

再度組み直して、カセットテープを聞いてみると・・・音楽が流れました!(*´▽`*)やったぜ

1時間ほどカセットテープの音楽を聴きましたが、音飛びや途中で切れたりせず聞けたので異常なし。これで、ラジオもテープユニットも問題なく動作しました。(=゚ω゚)ノ太陽のKomachi Angel!

まとめ

野外放置で雨ざらしになったSONY製ラジカセ『CFS-V5』でしたが、無事復活しました!(´艸`*)ウフフ

分解が終わった前回は、清掃して組み立てれば簡単に直るかもと思っていましたが、よく確認してみるとテープユニットの接点不良やメイン基板のランド剥がれなど細かな部分の修理が結構あり苦労しました。

まぁ、幸運にも基板主要な部品が壊れていなかったので、知識がない私でも直せた感じですかね。(笑)

それと、修理後は小屋でラジカセを使おうと思ってましたが、せっかくキレイにしたので自室で使う事にしました。でも、使う時が無いので部屋の飾りになっちゃうかも!(゚∀゚)アンティーク

ちなみにカセットテープアダプターという商品を使うと、カセットテープに録音しなくてもラジカセで自分の好きな音楽を流せます。なんと今はBluetoothのカセットテープアダプターもあるので、スマホから簡単に音楽が流せるみたい。そういえば、親父が乗っていた車で使ってたなぁ~。(;^ω^)懐かしい

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