柄の無い錆びた備中鍬をレストアしてみた!(錆び落としと廃材で柄を製作)

レストア(修理や修繕など)失敗もアリ!

前置き

小屋の裏側から、錆びた備中鍬(びっちゅうぐわ)の先端だけ見つけました。(柄が無い状態)触ってみると、どうやら表面が錆びているだけでまだ使えそう。(´・ω・)ん~、このまま置いておくのは勿体ない・・・

という事で、備中鍬のレストアに挑戦だぁ!(・ω・)ノおー

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発見した備中鍬の状態

こちらが、小屋裏で発見した時の写真です。園芸用の支柱を移動したら下から出てきました。
備中鍬のレストア! レストア前の写真

触った感じ、錆びた部分がボロボロと崩れないので表面だけ錆びているみたいです。あと、肝心の柄がない。なので、軽く錆びを落しをしてから廃材で柄を作る計画で行きます。(゚∀゚)状態はそんな悪くないかも!

ディスクグラインダーで錆び落とし

では、ディスクグラインダーを使って刃部の錆びを落とします。(100均のペーパーサンダー120番を使用)ちなみに、錆を全て落とすのは面倒だし畑で使うと結局さびるので表面を軽くなでるだけ。

次はカップブラシで凹んだ部分の錆びを落としていきます。(/・ω・)/ブィィィ~ン
備中鍬のレストア! ディスクグラインダーで錆び落とし

こんな感じで、表面の錆びをある程度落としました。(´_ゝ`)こんなもんかなぁ~

鉄表面に酸化被膜を作る(ブルーイング)

ブルーイングする前に、水で洗ってキレイにします。(・ω・)ノ赤錆の粉を洗い落とす

では、ブルーインしていきます。今回使ったのが数年前に購入したガンブルー液『Super Blue』を使いました。これを塗ると、鉄の表面に酸化被膜(黒錆?)が出来て耐食性を上げる事が出来ます。(昔ナイフを黒くするのが流行った時に、面白そうだったので購入したヤツ)

※毒物なので塗布する際は注意! 手袋や保護メガネを着用しましょう。備中鍬のレストア! ブルーイングで耐食性を上げる(酸化被膜を作る)

ちょっと分かり難いですが、塗布するとこんな感じで黒く変化します。(赤錆には反応しません)

仕上げに刃物油(錆止防止)を塗って完了。(゚∀゚)お~錆びが目立たなくなった!

※私が使用したガンブルー液は、現在入手できないみたいです。液に含まれる『亜セレン酸』の含有率が日本では基準を超えていたので、危険薬物の扱いで輸入禁止になったのが理由らしい。でも、互換品が出ているのでネット通販で購入できます。( ゚Д゚)知らんかった!

廃材から柄を作る

柄に使えそうなものを探していたら、よさそうな廃材を見つけました。元はプラスチックのスコップでしたが、割れてボロボロになっていたので解体して柄の部分を使います!

スコップの柄だけでは太さが足りないので、廃材の木材を加工して取り付け。水に濡れたりするので、木工ボンドではなく耐水性のあるボンドを使います。

ギチギチで作りたかったんですが、ちょっとスカスカになりました。まぁ、最後に楔(くさび)を打つので大丈夫でしょ!( ̄▽ ̄)しかし、あとで苦戦する事に・・・
備中鍬のレストア! 廃材を加工して柄を作る

楔(くさび)を打つ

廃材の木材を鉋で削って楔を作りました。ちなみに使用した鉋は、昔の記事で刃を研いでみた時のものです。(気になる方はこちら

楔は木の真ん中に打つものだと思っていたので、木ネジを避けるように真ん中だけ切り抜いて打ちました。(しかし、実際に畑で使ったら抜けてきた)調べてみると、鍬の場合は木と鍬の間に打つみたいです。ハンマーとか斧だと木に楔を打ってあるので、そっちが正解だと思ってた!( ̄▽ ̄)ワハハ備中鍬のレストア! 廃材を加工して作った楔(くさび)を打つ

レストア完了して実際に使ったら柄がカクカク動く状態になったので、最終的に鉄の楔を木と鍬の間に打ち込みました。(使わなくなった古い鍬の楔を使用)しかし、何も考えないで打ったら、ひび割れ発生!前側に打てばよかった。 (;´∀`)まぁ、使用上問題ないからヨシ!

太くするために付けた廃材の木が柔らかい部類の木材(檜かもしれない)だったので、硬い木材を使った方がよかったです。作った楔も同じ廃材から作ったので、柔らかくて効果が無かったみたい。(鉄の楔を打ってからは抜けてこなくなりました)

備中鍬のレストア完了!

備中鍬のレストアが完了しました。仕上げに柄が長持ちするよう防腐剤(クレオトップ)を塗ってみたので、色が黒くなっています。(`・ω・´)効果があるか分からないが塗ってみた!
備中鍬のレストア! レストア完了(柄にはクレオトップを塗ってみました)

実際に使ってみた

備中鍬を調べてみると、耕す以外にも土を砕いたり掘る時に使うようです。また、先端が割れているおかげで土離れがしやすく濡れた土や粘土質の土でも耕せるのが特徴。

という事で、畑のまだ耕してない場所(雪で押し固められた土)でさっそく使ってみました。数回使ってみた結果、普通の鍬(平鍬)より地面に刺しやすい!(/・ω・)/そぉい
備中鍬のレストア! レストア完了した後に、畑で使ってみた。

比較してみると、備中鍬の方が一振りで耕せる面積と深さが違います。平鍬だと地面が固くて表面しか耕せないし、土に刺した時の衝撃が痛い。(´・ω・`)ダメージ、ダメージ♪

鍬を十回振ってみた後の比較はこんな感じです。(・ω・)ノ備中鍬の勝利!

この後、柄が抜けそうになったので鉄の楔を打ちました。Σ(゚Д゚)作った楔の効果なし!

まとめ

錆びた備中鍬がキレイになりました! (。-`ω-)b廃材で作った柄も今の所折れたりしてません

予想した通り、備中鍬の表面しか錆びてなかったのでレストアする事が出来ました。畑の土は粘度質だし、水はけが悪く耕すのが大変だったので備中鍬はもってこい!

また、耕運機を持っているんですが、雪で押し固められた土は刃が入らないぐらい固くなる。なので、備中鍬で軽く耕してから耕運機を使うといいのかなぁ~と思っています。まぁ、耕運機の刃が削れて短くなっているのが原因だと思うんですがね・・・。(´・ω・`)刃の交換方法が分からん

あと、一番の問題は『体力』ですね。鍬を十回ほど振ったら体が痛い・・・。_(:3」∠)_

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