和斧(まさかり)の柄が抜けるので、新しい柄を一から自作して交換しました!

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前置き

約2年前に和斧(まさかり)を購入しました。記事でも紹介していて刃を研いで終わったんですが、まだ改善する部分がある。 それは、斧刃から柄が抜けてしまう事!また、柄にデザイン性が無くてつまらない。

という事で、今回は和斧(まさかり)の柄を自作したいと思います。(・ω・)ノいざオーダーメイド!

前回記事
和斧(まさかり)を研いでみました。ド素人作業!

和斧(まさかり)の状態

刃を研いでから数回ほど使用したぐらいで、少し錆びた以外変わってないです。そして、相変わらず柄が簡単に抜ける! 使う時は柄が抜けるので、ビビリながら薪割り作業してました。( ゚Д゚)あぶねぇ~

また、柄がただの棒なのでカッコよくない。それと、私が使うには柄の幅が細くて握り難く、力が入らないので作業効率も悪いです。(´・ω・`)もう少し厚みが欲しい
和斧(まさかり)の柄が取れるので、新しい柄を自作して交換する!

和斧の柄を製作する!

※作業は自己責任でお願いします!(素人作業なので製作してる順序はバラバラです)

サクラの枝を加工する

何かに使えるかもと思って取っておいた、桜の枝を使います。ちなみにこの枝は、家の敷地にある桜の木を剪定した時に出た廃材。(古いノコギリのレストア記事でも使用しました)

このままだとデザインするのが大変なので、ある程度の大きさまで加工します。感覚で中心線を引き、切る部分を決めました。(両サイドにある線から外側は切る)

万力で固定して新品の剪定用ノコギリで切ります。やはり、新品の刃は切れ味が違いますな!レストアしたノコギリでは切れ味が悪かったので諦めました。→レストアしたノコギリが気になる方はこちら

縦に切るのが大変でしたが、両サイドを落とす事が出来しました。これで、柄のデザインが決めやすくなった!

デザインを決めて粗削り

枝の癖を考慮しながらデザインを決めました。(。-`ω-)b癖で曲がっている所が握る場所にピッタリ!
和斧(まさかり)の柄を自作する 枝から切り出した状態

デザインが決まったので、鉈や小刀などで粗削りをします。しかし、木が硬くてこれがまた大変!

2時間ぐらい削って手が痛くなりましたが、段々と形になってきました! (゚∀゚)お~
和斧(まさかり)の柄を自作する 粗削りの状態

木の割れている部分を埋める

木が乾燥した時に割れた部分があるので、何かで埋めたいと思います。その前に、割れた部分にある繊維やゴミなどをカッターで取り除く。

今回割れ埋めに使うのは、100均のエポキシ接着剤です。かなり前に買ったが使う用途がなくて余っており、穴埋めパテとして使用してみました。(=゚ω゚)ノ実験だぁ!

接着剤を塗って1日経過しました。気泡が入ってますが、ここからまた削るので問題なし!あと、接着剤が乾くと減る(縮む)ので、穴埋めする部分に多めく盛った方がいいかもしれない。

斧刃の穴に入れる部分を加工

斧刃にある穴(柄を挿す部分)に入る部分の加工をします。道具は、ノコギリと鑿(のみ)を使用。

斧刃に取り付けた時にスカスカになると修正が面倒なので、実寸より大きめにしました。(斧刃に入れる時に微調整します)

あと、斧刃の穴に赤錆が発生していたので錆転換剤を使い錆止めしておきます。

ペーパーサンダーで形を整える

グラインダーにペーパーサンダーを付けて削ります。刃物だけでは削った痕が残ったり、アーチ(曲線)に仕上げる事が難しいので電動工具の力を借ります!
和斧(まさかり)の柄を自作する ペーパーサンダーで形を整える

最初は、一刀彫でカッコよく仕上げようと思ってましたが木が硬くて手は痛いし時間は掛かるしで、早々に諦めました!(´・ω・`)完敗ですぅ~

でも、最初から電動工具を使うと粉塵が大量に出るので、ノコギリや鉈などである程度形にしてから電動工具を使った方がいいかも。特に粉塵は舞って服についたりするので片付けが面倒なんですよね。あと、目に入ると痛いのでメガネなど保護具をしっかりと着用しましょう!( ゚д゚)ウム

電動工具で削り終わりました。やはり、作業が楽ですねぇ~。しかし、表面に細かいキズが付くのと摩擦熱で焦げるので、最後はやはり手仕上げになる感じです!(グラインダーの回転数落としても焦げますね)

最後に手で仕上げニスを塗る

ペーパーサンダーで付いたキズや焦げを鋸ヤスリで落とします。ちなみに、木材の繊維と同じ方向に削るとキズが目立ち難くなると感じました。(´・ω・)やはり仕上げは手作業なんだなぁ~

最後は#120番~#1000番のサンドペーパーを使い磨きます。約1時間くらいかけてキズけし完了!
和斧(まさかり)の柄を自作する サンドペーパーでキズ消しする

汚れや水を吸わないように、仕上げはニスを塗る事にしました。(ニスはホームセンターで値下げされた水性のウレタンニス)ちなみに、オイル仕上げも考えましたが斧を振り下ろした時に手からスッポ抜けて、凶器になる可能性があるのでやめます。(笑)

斧刃に柄を取り付ける

では、斧刃に柄を取り付けます。入れる部分は大きめに加工していたので、少しずつ鑿(のみ)で削りながら調整しました。(;´∀`)失敗できないので緊張するぜぃ!
斧刃に自作した柄を取り付ける

ん~、ちょっとだけ隙間が出来た。でも、これ以上入らないし抜く事も出来ないのでしょうがないか!(笑)

楔(くさび)を打つ

斧刃に柄をギチギチに詰めたので抜けないと思うんですが、念の為に楔(くさび)を打つ事にしました。しかし、ちょうどいいサイズの楔なんて持ってないので鉄くぎを加工して自作します。まぁ、鉄くぎをガスバーナーで加熱して金槌で叩き平たくするだけなんですが。( ̄▽ ̄)鍛造じゃい!

平たくなった部分を金鋸で切断しました。あとは、これを柄に打ち込む! (/・ω・)/トントントン

楔の打ち込み完了! 打った感じは楔として効果がないかも。(笑) でも、デザインのアクセントとしてはいい役割をしている。(´・ω・`)柄が挿してあるだけだと寂しい感じがするからねぇ~
自作した柄に、鉄くぎを加工した楔(くさび)を打つ

和斧の柄が新しくなりました!

枝から加工するのが大変だったけど、無事に斧の柄にする事が出来ました! (斧刃に錆止めの油を塗ったので黒く見えます)
和斧(まさかり)の柄を自作して取り付け完了! 完成写真

背の方から見るとこんな感じ。柄のデザインが直線だと面白くないのでアーチ(曲線)を作ったり、斧刃に近い部分と握る部分を薄くして真ん中と握る部分から後の方は太くするなどしてみました。

元々付いていた柄(写真右側)と比べてみると、カッコよくなったと思います! あと、斧刃が抜けないので安心して薪割りをする事が出来る。(測ってみると元々の柄の長さが約32cm厚さ約1.3cmに対し、自作した柄は長さが約39cm厚さ2.3cmでした)
和斧(まさかり)に元々付いていた柄と比較してみた。

割れた所に流したエポキシ接着剤は、多少気泡が入ってますが上手く埋まっている。今の所は透明ですが、時間経過によって黄色く変色するかもしれないので様子を見ていきます。まぁ、黄ばんでも木の色とマッチして良い感じになるんでは?(笑)

さっそく薪割りをしてみる

では、さっそく使ってみます!(/・ω・)/そぉいや~

パッカァ~ン! 節があるのでキレイには割れてないですが、斧自体は問題なし。(゚∀゚)薪割り楽しぃ~

元々付いていた柄と比べると、格段に使いやすくなりました。握り安くなったし、斧刃がしっかり固定されているのでカクつかない。また、リーチが長くなったので力が入れやすくなったと思います。

まとめ

一から柄を作るのが大変でしたが、上手く和斧の柄を製作する事が出来ました!(≧▽≦)わ~い

柄の材料に桜の木を使ったのは正解でした。堅い材質で衝撃にも強く、柄にはもってこいの木だと思います。逆に、軟らかい杉や松など木は使わない方がいいかも。衝撃で折れる可能性あり!Σ(゚Д゚)危ない

あと、別に斧の柄はホームセンターやネットショッピングで購入出来るので、自作する必要はないです。(笑) ネットショップで調べてみると、約3,000円あればで購入出来るみたい。(柄の長さなどで値段が違います)

しかし、有名メーカーの斧なら同じ柄があるので簡単に購入できるが、古い斧などは斧刃の穴に合う柄は売ってないと思うので加工が必要だと思います。あと、楔の購入も忘れずに!

和斧が新しい柄になってイイ感じ! でも、斧刃がむき出しなので今度はカバーが欲しいなぁ~。( ̄▽ ̄)

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